ユニクロ×英国人デザイナーJW ANDERSON(ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン)の2018SSコレクションが発売!メンズ注目アイテムをピックアップ!意外にもアウターが良い!?
2018年4月20日、ユニクロと英国人デザイナーJW ANDERSON(ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン)の2018SSコレクションが発売されました。
このコラボは2017AWに続いて2回目。
正直前回あまり上手くいっていなかった印象があったのですが、第二弾は全体的に底上げされた印象があります。
今回はそんなユニクロ×アンダーソンから注目アイテムをピックアップしてレビューしていきたいと思います。
※「+E」の表記は、超大型店及びオンラインストア限定のアイテムを指します。
通常のユニクロ店舗では取り扱いがないのでご注意下さい。
※只今複数の記事を同時進行で執筆中なので、まずは購入アイテムのみをレビューしたいと思います。
後ほどレビューアイテムを追加するかもしれません。
※アイテムごとの評価については、オススメアイテムはA以上としています。
あくまで参考程度にお願い致します。
今回は良作アウターが複数アリ!
私は普段、どんなに安くても、あまりユニクロでアウターを積極的にオススメしようとは思わないんですよね。
アウターは消耗品ではないですし、バリエーションが欲しいにしても中途半端な物を買うのはどうなのか?と思うので。
アウターって、一応合わせるカットソーとかパンツによって見え方が変わってくることもあるのですが、一番外側に出るものなので誤魔化しが効きづらいのです。
だから、ちゃんと一定のクオリティをクリアしたものが欲しいんですね。
そんなわけで、ユニクロで買いたい、オススメしたいと思えるアウターに出会えることは滅多に無いんですが、今回はそのアウターに良作が複数あるのです。
デニムジャケット+E
size S/M/L/XL/XXL color BLUE
fabric cotton100%
いわゆる「3rdタイプ」をモチーフに、左右をアシンメトリー(左右非対称)にしたアンダーソンらしい遊び心の効いたGジャン。
ポケットやV字シーム、背面の切り替えなどありとあらゆるところが左右非対称に作られています。
エルボーパッチや、ソデやアジャスターに至るまで、エリを除く全てのパーツが左右非対称に作られていると言っていいほど。
ただ作りは左右非対称なのですが、シルエット、生地、加工は統一してあるので、全体の印象としてはまとまって見えるのが秀逸ですね。
JW アンダーソンは、遊び心や変わり種が持ち味だと思うのですが、ユニクロコラボでそれをやってしまうと、どうしても全体の質が落ちてしまいがち。
このアイテムは遊び心にも全体の質にもリソースが上手く割り振られたバランスの良いアイテムだと思います。
ユニクロコラボという制限の中で、アンダーソンらしさが上手くまとまっているというか。
あえて言えば、ちょっと徹底的な左右非対称にこだわった結果、情報過剰なところがあって、ゴチャゴチャしているとも言えます。
一応シンプルなGジャンという範疇に収まっているところを評価したいですね。
これはユニクロやGUの功罪だと思うのですが、デニムジャケットって安くて良いものが手に入りやすくなった代わりに、どうしてもコレ!という購買意欲の湧く物が少なくなってしまいました。
全体として「シンプルなGジャン」という枠組みを崩さずに、遊び心が効いていて、思わず欲しくなるアイテムじゃないでしょうか。
せっかくだから、アンダーソンらしい遊び心の効いた面白いものが欲しい!という人にも良いでしょう。
気をつけるべきはサイズ感で、結構タイトめに作られています。
今はGジャンも肩が落ちたようなゆったりとしたシルエットで着るのがトレンドですし、最低でも1サイズは上げて着て欲しいですね。
幸いにもユニクロUのように初期からガンガン在庫が欠けていく!という状況には無いので、慌てずゆっくり選べるかなと。
評価 B+(やや情報過剰でゴチャゴチャしている点と、生地の厚み的にこれから先何回着れるか?という点で割引)
シアサッカーショートブルゾン+E
size S/M/L/XL/XXL color YELLOW/NAVY
fabric polyester61% cotton39%(YELLOW)
polyester65% cotton35%(NAVY)
後々変わってくる可能性もあるのですが、今回のユニクロ×アンダーソンコラボで一番良いんじゃないか?と今のところ思っているのがコレ。
シアサッカーと呼ばれる凹凸感を付けた生地を使ったボンバージャケット。
裏地もなく、ライトアウターよりもさらに軽いといった趣のアウターです。
この凹凸感が、肌との接地面積を減らして涼しく感じさせてくれるということで春夏によく使われる生地です。
シアサッカー生地も結構難しくて、物によってはかなり安っぽく見えたりしてしまうんですが、これはダークカラーに比較的細かいシアサッカーなので、安っぽさが抑えられていますね。
ショート丈のブルゾンタイプって、今はかなりバランスの難しいアイテムなのですが、これは羽織ってみたときのバランスが非常に良い。
腰のリブは全くと言っていいほど締め付けがないですし、生地の軽さに反して前身頃がストンと落ちて綺麗なラインを出してくれるのも良いですね。
細部にもケチを付けるところが少ない好アイテムです。
先程述べたアウターに求められるクオリティをクリアしていますね。
ブルゾンタイプはダブルジップが良いなあ…という願いが通じたのか、このアイテムはダブルジップです。
このアイテムも、アウターとしては安いとはいえ7000円近くするわけで、そうなるとこういう細かい部分も本当に大事になってきますよね。
おそらくアンダーソンらしいのはもう1色の方なのでしょうが、流石にコチラは難し過ぎる。
いくら安くても、全然着ないなら意味がないので、使い回しやすいネイビーの方をオススメします。
アンダーソンの主張は、内側のレザーロゴパッチのみ。
今回のユニクロ×アンダーソンは、発売してから春なのに季節外れの夏日という状況で、アウターを複数型出しているのに計算が狂ったと思うんですよね。
ただ昼間はTシャツ一枚で十分、という日でも夜になると涼しかったり、場合によっては肌寒いこともありますよね。
このシアサッカーブルゾンは、そんな時の羽織りに最適なアイテムでした。
これからの季節の夜遊びにピッタリじゃないかな?
シワも比較的気にならないアイテムですしね。
こちらもややタイト目なサイズ感ですが、タイトでギリギリに着るよりも1サイズ程度ゆとりを持って着たほうが今っぽいですね。
ここではソデ口のリブが機能して、サイズを上げても萌え袖にはなりません。
この手のジャストサイズ気味で着るショートブルゾンは、中のインナーと着丈が揃ってしまうと、詰まって見えてしまい、あまりバランスがよくありません。
ややゆるめのカットソーと着丈差を付けるように着こなすと上手くいきます。
今回アウターで良作があるにしても、デニムジャケットくらいだろうと思っていたので、良い意味で驚きだったアイテムです。
リーズナブルな価格帯では、この春無印良品、ムジラボも含めてショート丈のブルゾンタイプであまり良い物が無かったので、ブルゾンを買えていないという人は一度見てみてください。
評価 A(ネイビーのみ)
カットソーは1枚で着れる淡いカラー
ウォッシュT+E
size S/M/L/XL/XXL color WHITE/ORANGE/OLIVE/BLUE
fabric cotton100%
「ウォッシュT」の名前通り、色落ちしたような淡い色味を出したカットソー。
全体的にのっぺりとしたカラーなのかな?とあまり期待していなかったのですが、実物はなかなか良い出来です。
絶妙な淡さが出せていますね。
生地感もスーピマコットンほどではないですが、しっとりと滑らかです。
厚みも、白でも1枚で着れるくらいしっかりとあり、首まわりも太めに作られているので夏場1枚で着るのに最適です。
ユニクロU2018SSのスーピマコットンクルーネックTがかなり下着感の強いアイテムであったのと対照的ですね。
申し訳程度ですがスソにはスリットと、同色のアンダーソンロゴが入っています。
単体での色味は綺麗なのですが、この淡い色味は合わせる難易度がやや高いので、オススメではないのですが、良作の部類だと思います。
気をつけたいのが、サイズ感がかなり大きめであるということ。
ユニクロU2018SSのスーピマコットンクルーネックTと同サイズで比べると1周り以上大きく、アンダーソンウォッシュTのMサイズと、ユニクロUスーピマコットンTのLサイズを比べても、前者の方が大きい程です。
サイズには注意しましょう。
評価 B+(単体では良い出来も、合わせるのに難易度が高い)
ストリートっぽさ、スケーターっぽさを感じさせるアイテムが目立った今回のユニクロ×アンダーソン。
悪くはないんだけど、着こなしは難しいと言わざるを得ないアイテムもチラホラ。
全体としては、「アンダーソンらしい」アイテムよりも、それを抑えたようなアイテムの方がやはりユニクロコラボの範疇だと使いやすいし、幅広い人にオススメ出来るのかなと思いますね。