ナルシストで何が悪い?

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2016パンツ・ボトムスのトレンド変化への対応について考察する、ワイドパンツは買うべきなのか?

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今季とうとうブレイクしつつあるワイドパンツだが…。シルエットの変動期が始まっているのか…? 急激な変化を避け、ソフトランディングしたい人はどうすればいいのか?実はワイドパンツが流行りなのではない!?

 

 

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 出典 http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mp/mp4544

 

 

今日は今季パンツ・ボトムスのシルエットの変化を考察していきたいと思います。

 

今季はシルエットの変動季とも呼べそうな気がしますね。

ここ数年落ち着いていた、パンツのシルエットに結構変化が起こりつつあります。

 

スキニーシルエットが落ち着いて、ワイドシルエットが躍進中

 

 今季パンツ・ボトムスカテゴリーで一番の変化は、シルエットです。

ここ10数年くらいはずっと「とにかく細いパンツ」がトレンド。

 

その間のトレンド変化といえば主に「スソ」をどうするか?程度でした。

ディオール・オムがスキニーデニムを大流行させた当時は、スソをクシュクシュとアコーディオンのように足元に「溜める」のがトレンドでした。

 

その後、ブーツカットをよりゆるやかにした「シューカット」が一時的にトレンドになり、昨今はロールアップやアンクルカットなどで足首を露出させるボトムスの履き方がトレンドに。

 

ただしスソ以外の全体的なシルエットは「細い」がずっとトレンドになってきました。

昨今は足首に向かってどんどん細くなる「テーパード」シルエットがトレンドでしたが、これも全体としてはまだ細いシルエット。

 

いわゆる「ワイドパンツ」が流行る素地があるにはあったのですが・・・。

 

正直に言うと、ナル男としては今季ここまでワイドパンツが躍進するとは思っていませんでした。

 

 

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昨今、黒スキニーデニムは「はやり過ぎた」と感じていたので、おそらくそこからの反動でパンツ・ボトムストレンドに変動が起きるとはシーズン前から感じていたのですが…まさかシルエットがワイド寄りにまで一気に変化するとは。

 

細いシルエットが長く覇権を握ってきた間も、アパレル業界は何度もワイドパンツをはやらせようとはしてきたのですが、なかなか細いシルエット人気は根強く・・・。

 

ただここのところ流石にスキニーシルエットがはやり過ぎたのでしょう。

細いデニムさえ履いていればお洒落みたいな風潮はもはや無く、スキニーシルエットが陳腐化しつつあるからか、ワイドパンツにもいよいよお鉢が回ってきました。

 

また今回もどうせ流行る流行ると言って流行らないんだろうなとは思っていたんですが、今までとは違いそこそこ流行ってますね笑

 

まあ流行というのはえてしてこういうもので、そこに後付で色々論理的理由付けをすることは出来ません。

 

 

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一つはストリート系の復権とそれに引っ張られる形でのビッグシルエットブームがあるとは思っているんですが。

 

では現在そこそこのトレンドとなったこのワイドパンツ、買うべきなのでしょうか?

 

「極太」シルエットや、ガウチョシルエットは難易度は高い

 

 細いパンツ・ボトムストレンド下では「細ければ細いほど良い」というような文化でしたが(それもどうかなのか?と繰り返し述べてきましたが)、ワイドパンツトレンドではどうなのでしょう。

 

よりファッショナブルを志向する人々は今季、こぞって「より太いシルエット」を求めているように思います。

 

今季ワイドパンツで真っ先に思いつくのは、「ETHOSENS(エトセンス)」というブランドのワイドパンツ達。

エトセンスルック一覧→http://ruriironoizumi.com/?mode=f38

 

ルック一覧を見ると、

 

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出典 http://wear.jp/item/12657336/

 

このような超極太シルエットやレディースで流行中のガウチョパンツのようなシルエットが目につきます(エトセンスには抑えめなのもあるんですけどね)。

これらはインパクトやファッショナブルさではかなりのものがあり、「あまり多くの人に真似されたくない」とか「お洒落だね」と言われたいのであればこのような物を選ぶのも一考でしょう。

 

個人的にエトセンスは買うまではいかないのですが、よくチェックしているブランドです。二重襟をはじめ独特のギミックのあるシャツなどを出していて唯一無二感のある数少ないブランドですね。

 

 

ただやはりこのような太さを強調した物は、難易度もまた最大レベルです。

(それだけに着こなした時のファッション的な「お洒落だね」という評価もまた高いとは思うんですけどね)

 

スソまで太いものを選ぶとこれまでのシルエットとの急激な変化に戸惑いを覚えるでしょうし、持て余すんですよね。 

これらを違和感なく、いやその違和感すら「お洒落なんだ」と解釈されるように着こなすにはかなり「説得力」、まあありていに言ってしまうと雰囲気という、ちょっとした洋服のスタイリングだけではどうにもならない部分も必要になってくると思います。

 

またメンズはとにかく極端なものが嫌われます。 

 

レディースでは何故か許されているガウチョシルエットですが、おそらく女子にアンケートを取ると「男子には着てほしくない」となるでしょう。

どれだけトレンドとなっても、です。

 

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出典 http://zozo.jp/shop/hare/goods/10833040/?rid=1019

 

こうして見ると、少し女性っぽいシルエットなのがお分かりいただけないでしょうか?

 

「女性で流行ったものは、タイミングを遅らせて男性でも流行らせようという動きが生まれる」、という言葉があります。

これは本当で、だから私は「女性の真似をすればファッショナブルに見られることは可能である」と思っています。

ただしファッショナブルであることがすぐさま、男としてカッコいいとはなりません。

これの さじ加減は、非常に難しいところです。

 

ファッション雑誌はなかなかこのような留保付きの説明を出来ないとは思いますが、それは仕方のないことですね。

 

ファッション誌がトレンドは教えてくれても、それに付き合うべきか教えてくれない以上、トレンドとの距離感は、常に自分で考えなければなりません。

 

ビッグシルエットTシャツなどでも述べていますが、トレンドだからといって取り入れる必要は全く無いのです。

似合わないなら、それでいいんです。

 

トレンド命!のレディースと比べると、メンズは「トレンドだからと言って常に許されるわけではない」という宿命は背負いつつも「トレンドに常に縛られなくても良い」という気楽さはありますよね。

 

また近いうちに、今季トレンドをまとめて、それぞれ取るべき距離感みたいな記事も書いてみたいですね。

 

ワイドシルエットへの移行にどう対応するか?ソフトランディングしたい人は・・・?

 

 

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出典 http://wear.jp/item/13937656/

 

 今季標準的な「ワイドシルエット」のパンツとはこのようなモノ。

流行というのは非常に不思議なもので、おそらく去年までならとてもこのようなパンツは多くの人は手に取りさえしなかったと思うのですが、ワイドパンツがそこそこ流行りつつある今、実際履いてみると案外しっくりきたりするものです。

(もちろんそのような形になるように、アンクルカットにするなど色々計算されてはいるとは思うのですが)

 

それでも、いくらワイドシルエットが履きやすくなったとはいえこれまで流行していた細いシルエットと比べるとかなり差があるのが分かります。

 

 

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出典 http://zozo.jp/shop/marsandloungelizard/goods/10764504/?did=25672396

 

まだ下のシルエットが良いなあ・・・と思う方も多いのではないでしょうか?

 

ではまだワイドシルエットにはまだ手を出すべきではないのか?と言うとそういうわけでもなく、この夏から1本ワイドパンツを持っておくと選択の幅が広がり便利ではないか?と個人的には思っています。

 

というのも、細いパンツだけでは、対応できないトップスがどんどん増えてきたからです。

 

 

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ビッグシルエットTシャツなど、「ゆるい」トップスが増えてきた中で、細いシルエット、特にスキニーのような極細のシルエットのパンツをこれらに合わせてしまうと、トップスはビッグシルエットさが、ボトムスはその細さが互いに強調されてしまい、どうにもバランスが悪い。

ロックミュージシャンを勘違いしたようなシルエットになってしまうんですね。

 

かと言って、太ももから裾までストーン!っと落ちたようなガッツリワイドパンツはまだ無理、という方にオススメなのが、裾がテーパードしたタイプです。

 

ナル男は今季、そのようなイメージでパンツを探していたのですが、やっと見つけられたのが

 

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出典 http://marka.jp/news/argentina-organic-wool-tropical-wide-trousers/

 

marka(マーカ)というドメスティックブランドの「MARKAWARE」ラインが出しているARGENTINA ORGANIC WOOL TROPICAL WIDE TROUSERSです。

 

これはもうとにかくシルエットが綺麗。

シルエットが綺麗という表現も、意味は様々で、「とにかく細い」物をそう呼ぶ時代もありましたが、このパンツの場合は、とにかくバランスの良さです。

 

ウエストから太ももにかけては、ワイドなのですが、そこからスソに至るまでのラインがとにかく綺麗にまとめられているんです。

 

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出典 http://marka.jp/news/argentina-organic-wool-tropical-wide-trousers/

 

吊るしで見るとちょっと変わったカタチをしているんですが、

 

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出典 http://zozo.jp/shop/tatrasandstradaest/goods/10530185/?did=25231816

 

履いてみると非常に綺麗なのです。

テーパードがきつすぎて不自然になることも、かといって野暮ったくなることもなく・・・。

全体が恣意的すぎない絶妙な値なんですよね。

 

「とにかく細ければいい」というトレンドから脱してしばらく経ち、今後はシルエットの良さがより問われる時代になると思いますが、ロールアップ等に頼らず履けるアイテムが1つあると心強いですね。

 

素材もトロピカルサマーウールを100%使用していて、ポリエステル使用のパンツのような、夏場蒸れた時のちょっとだけ嫌な肌触りでもありません。

(ウールトロピカルを略してよく「ウールトロ」なんて言いいます。)

 

見た目は上品なウールのスラックスなんですが、着心地はかなりサラッとしています。

 

ウエストも「ベルト裏だけ」にゴムが入っているので、ゴムが入っている感じが前面には出無いのも良いです。

ワイドパンツってウエストまでゆるくてずり落ちそうな物も多いんですが、これは全くそういうことはないですね。

ほんとよく考えられてますよ。

 

これからかなり重宝しそうです。

夏が楽しみになるパンツですね。

 

これに無印のボーダーTシャツでもう夏は自信持って出かけられます笑

 

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まあシルエットにも素材にもこだわっているだけあって、お値段、高いです・・・。

ナル男としてもパンツ・ボトムスに出せるお金としてはこれが限界。

 

ただのその値段がストッパーになってか、こんな逸品にも関わらずまだ辛うじて在庫があるところがありますし、もしかしたらSALEまで残るかもしれません。

(現にプレセールにかかっているお店がありました。)

ナル男も既に買ったカラー以外がセールにかかるようなら、2着目欲しいくらいですね。

 

このアイテムに限らず、スソがテーパードしている物を選ぶと、よりハードルの低いワイドパンツへの移行が出来るのではないでしょうか?

 

個人的にこうした物の難易度はビッグシルエットのトップスよりも低いと思いますよ。

 

ちょっとしたワイドパンツに、ほんの少しゆるい無地Tシャツを合わせるだけで、今っぽいスタイリングが出来上がりますからね。

 

また、スキニーシルエットと合わせると既に陳腐化してしまったようなタイト目なトップスも、ワイドシルエットと合わせることで新鮮さを取り戻しますね。

 

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その他購入を検討したワイドパンツ

 

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出典 http://zozo.jp/shop/americanragcie/goods/10272211/?rid=1019

 

アメリカンラグシーのweb限定のテーパードスラックス。

web限定ということで、試着できず、まあ良いワイドパンツ無かったら最後これかなあ・・・と思っていた物。

実際穿いてはないのでオススメとかではないですけどね。

探せばより手頃なものでもこの手のシルエットはあるという例です。

 

markaのスラックスの次に強く購入しようと思っていたのが

ドメスティックブランドYAECA(ヤエカ)のチノワイドテーパードパンツ。

 

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出典 http://twelve0492233757.com/eccube/html/products/detail.php?product_id=3891

 

こちらもそこまで恣意的な「ワイドパンツ感」を感じさせず、良かったですね。

ヤエカというとかなりナチュラルな印象がありますね。

 

実はワイドパンツだけではなく、肩肘を張らない、ちょっと気の抜けたような雰囲気が、もしかしたらトレンドなのかもしれません。

 

「ワイドパンツ」ではなく、「ちょっとゆるいボトムス」が履けるようになったと認識すべきか

 

 無地Tシャツの大流行もあり、今夏は下記のようなすこしリラックスしたスタイルが、量産されると思います。

(これを量産感のない、リラックス感を保ったまま洗練されたスタイルに出来ないか?が今季ナル男が持っているテーマの1つです。) 

 

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出典 http://zozo.jp/shop/beautyandyouthunitedarrows/goods/11771361/?did=27235879

 

少し前からリラックス感の象徴であるスウェットパンツが流行していましたし

(とはいえ、お洒落に履こうと思うと結構しんどかったりするんですけどね・・・笑)

 

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出典 http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mp4163

 

要はワイドパンツがトレンドというより「リラックス感のあるボトムスが履ける空気になった」のだと思います。

少し前の「ちょっとでも太いシルエットは野暮ったいという扱い」はもう無いのかなと。

 

スキニーシルエットからの開放です。

とはいえ、スキニーシルエットへの未練も全くないかというとそれも違うという。

シルエットの変動期というか、ある意味面白くある一方でかなり難しい時期に来ていると思います。

 

またスキニーに戻るかもしれないしね。

スキニーの前は、太いデニムがトレンドだったわけですが、そこまで行くのかどうか。

秋冬になるとまた違うのでは?とも思いますし。

 

スキニーデニムが大流行した背景には、安価に量産されたから、ということがありますが、今後ユニクロやGUが安価にワイドパンツを量産して大流行するということがあるのでしょうか。

レディースのガウチョパンツはGU が流行らせたものと認識していますが。

(そうなると終わりがやってくるのも早そうですけどね)

 

 

これまで何度もアパレル業界が太いボトムスを流行らせようとするも失敗してきたように、どうなるかは業界の思惑だけでは決まりませんし。

 

ただ少しリラックス感のあるものが履きやすくなったのは事実。

 

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 出典 https://r1nagoya.wordpress.com/2015/04/01/yaeca-denim%E3%81%AE%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/

 

前述したYAECAなどは、雰囲気の良さからずっとチェックしていたブランドなのですが、ここのところのシャープさを求めるトレンド下では、ほんの少し野暮ったさを感じていました。

これからは手を出してみようとも思っています。

 

前に紹介したCURLY(カーリー)というブランドの定番トラックトラウザーパンツは、穿き心地の良さは最高なんだけど、買った数年前はほんの少しだけ野暮ったいと感じていたんですよ。

でも今はかなりバランスよく感じるもんなあ・・・。

 

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出典 http://cotyle.com/?pid=62293351

 

もちろんスキニーデニムをはじめとした細いシルエットが終わってしまったわけではないでしょう。 

ナル男もいまだにガンガン細いデニムやスラックス穿いてますし。

 

またシルエットの変動がこれからどうなっていくのか、注意深く見守りたいですね。

 

 

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