2017年バージョンのスタンスミスのライトグレー「クリアグラナイ」を早速レビュー!2016年バージョンとの違いは?あの幻のモデルも再販中!
ここでは2017年春夏モデルのスタンスミスについて取り上げた下記記事の補足バージョンとして、現在発売中のスタンスミス2017モデル「S75075 クリアグラナイ」を早速レビューしたいと思います!
2016年版との仕様の違いはあるのか?
2016年春夏版のスタンスミスの特徴は?
実はスタンスミスは昨年の春夏バージョンから、それまでのスタンスミスとは細かいながらも大幅な仕様変更が行われました。
2016年春夏版のスタンスミスの特徴は
2016年版スタンスミスS75075
・ソールがベージュ(クリーム)色
・アッパーにシボ感(凹凸感のある天然皮革らしい表情)のあるタンブルレザーが使われている
・「STAN SMITH」のゴールドロゴがある
でした。
2014年に本格的に復刻されたスタンスミスは、毎年そのバージョンを変えていますが、これらの特徴を合わせ持つ物は2016年版だけです。
2015以前の細かいバージョンについては下記記事を見てほしいのですが
とりあえず2016年版は「STAN SMITHのゴールドロゴ」と「シボ感のある特徴的な革質」が最も分かりやすい特徴かと思います。
このゴールドロゴは2016年秋冬に発売された「スタンスミス MGH ソリットグレー」(廉価版ライトグレー)などにも無い、2016年のいわゆる高級版スタンスミスにしかない特徴です。
この特徴を持った品番は
・S75074 「グリーン」
・S75075 「クリアグラナイ」
・S75076 「コアブラック」
・AQ4651 「カレッジネイビー」
の4つとなります。
2017年版スタンスミスはとりあえずは2016年版から変更なし
スタンスミスは細かいマイナーチェンジであっても、仕様変更がある場合はその品番ごと変えてきたのですが、現在発売されているスタンスミス・クリアグラナイは昨年発売された物と品番が全く同じ(S75075)。
ということは仕様変更はなく、昨年と全く同じ物が再発売されるのかな?とは思っていたのですが、届いた物を確認すると…
左が2016年版、右が2017年版。左は靴紐だけ付属のものから変えてある
全く同じ仕様ですね。
2017年版スタンスミスS75075
・ソールがベージュ(クリーム)色
・革がシボ感(凹凸感のある天然皮革らしい表情)の物が使われている
・「STAN SMITH」のゴールドロゴがある
これらは一切変更無く2017年版に引き継がれています。
革質に関しては変更も有り得たと思うのですが、こちらも変更無し。
シボ感(凹凸感)については履き込むことでよりハッキリと現れると思いますが、最初の個体差も大きいものです。
天然皮革を、揉み込むことによって出しているのがこのシボ感ですから、1点1点違った表情を見せるわけなのです。
これは1足1足の個性ですから、自分だけのスタンスミスの個性として愛着もわきます。
革の色味も、履き込んでいる分2016年版(左)より新しいからか白く見えるのですが、2016年秋冬版(後述)に比べるとグレーっぽく感じるので、個体差か経年変化と言っていいレベルの違いでしかありません。
よーく見るとやはり2016年版(左)の方がくすんだ色味になっている、経年変化だろう
インソール(中敷き)も全く同じ仕様ですね。
ヒールパッチもほぼ同じ。
2016年初夏版スタンスミスはmade in india 表記(インド産)の物しか見たことがないのですが(他のソースを当たってもやはりインド産しかないですね)、2017年版もmade in india 表記。
他のカラーと比べて良い感じに薄く、目立たないスタンスミス氏のご尊顔も健在。
何から何まで全く同じ仕様と言って良いでしょう。
2016年秋冬モデルとの違いは?
2016年秋冬モデルのスタンスミスとは、
S80024 ピンク
S80025 ヴェイパースチール(淡いグリーン)
S80026 テックインク(ブルーグレイ)
の3つの品番のこと。
これらは2016春夏版スタンスミスの特徴(シボ感のある革、ゴールドロゴ、ベージュソール)を受け継ぎ、なおかつヒールパッチに起毛感のある裏革を使用したモデル。
特にピンクはレディースに圧倒的な人気があり、こちらもクリアグラナイと同じくらい再販が熱望されているモデルです。
こちらは2016年&2017年の春夏版より革が白いですね。
これら秋発売の3色に関してはインド産と中国産が混在しているようです。
中国産だから偽物、というわけではありませんよ。
それ以外の部分では2016&2017春夏版との違いは色とヒールパッチ以外に見当たりません。
スタンスミスは綺麗さを保ちつつ経年変化させたい!
新品と並べて改めて気付いたのですが、やはり2016年から登場したこのモデルのスタンスミスは履き込んだほうが良いですね。
履き込んでクタッとした表情が出始めた私の2016年版クリアグラナイですが、愛着とかもありますがやはり良い感じに経年変化していると思います。
ちなみに以前の記事でどれくらいの頻度でケア、つまり防水スプレーや汚れ落としをやっているのですか?と質問を受けたのですが、防水スプレーも厳密に何週間置きに、などではなく「気付いた時に」という感じなのですが、それでも3週間は空けないですね。
防水スプレーの中には汚れ自体も防いでくれるものがあるので、ケアをラクにする意味でも、長時間の使用が想定される時は念のためスプレーする、という感じですね。
汚れ落としなのですが、防水スプレーをしていると本当にガッツリと汚れるということがあまり無いので、例えばステインリムーバーなどを使った本格的な汚れ落としケアは数えるほどしかありませんでした。
天然皮革のスニーカーではありますが、クリームを塗ったことも何回あるかなあ?という感じです。
きちんとローテーションさせてあげれば、最初の数ヶ月~1年くらいはそこまで神経質にこまめにケアをする必要はないと思います。
逆に持っている靴が少なくてしょっちゅう履く、という人はこまめに油分などを入れてあげないと、よく曲げる部分の乾燥が進み、どんどん履きジワが付いていってしまうかと思います。
(それもアジと言えなくもないですが、私としては綺麗な状態を保ちつつ、ゆっくりと経年変化していくのが理想ですね。)
すごく神経質に見られやすいのですが、実は結構怠惰なところがあって、あまりケアをこまめにしたくないので予防で防水スプレーをしているわけです。
雨の日のナノプロやウォーターストップといったコロニル製製品の安心感は抜群ですが、栄養ケアも同時に出来てしまう、「モウブレイ ナッパケア」もオススメです。
全体的に良い感じに「くすんだ感じ」が出てきた中で、写真でもヒモだけがまだ真新しくて浮いてしまっているんですが、これもじきに馴染むでしょう。
ちなみにヒモは以前から紹介している、GETABACO(ゲタバコ)のセルチップ(金属パーツ)付きの物です。
2016年版から登場したSから始まる品番(及びAQ4651)のスタンスミスは、シボ感のある、よりナチュラルな天然皮革の表情だったり、クリームソールやゴールドロゴなどヴィンテージを意識したモデル。
履き込むことで良さが出てくると思うのですが、S75075が再販で手に入りやすくなったことでこの春もどんどん履き込んでいきたいですね。
実はABCマートなどで売っている廉価版スタンスミス(M20324 などMから始まる品番)もアッパーの大部分は天然皮革なのですが、革質的に最初はキレイなものの、なかなか綺麗な経年変化をしてくれないという難点があります。
またベロ裏が合成繊維でボテッと膨らんだ作りになっており、どうしてもベロが浮いていしまいます。
高級版は、ベロ裏が柔らかいレザーで薄く処理されておりこの問題が生じません。
足への馴染みなども含めて、少しお高いですが、私は高級版の方をオススメしたいですね。
2017年春夏のスタンスミス総括はコチラ!