ファッション誌や雑誌を買ったけど、情報量の多さに挫折しそう…ファッション誌を読んでもオシャレになれない!って断言する人もいるし。
何が正しいのかわからない…。
ファッション誌・雑誌が売れない売れないとよく言われますよね。
ファッション誌なんて要らないよ、って人も多いです。
じゃあそういう人にファッション誌読まないでどうオシャレになるんですか?と聞くと、ネットで無料の情報を漁れとか、「この本を読めば大丈夫です…」なんて宣伝だったりで、結局どうすればいいのかわからない。
まず雑誌と、雑誌を読まないでオシャレになる方法を比較してみましょう。
基本的には「雑誌ではなく、ファッションの教科書的書籍を購入する」「ネットでファッションサイトを見る」と比較してみます。
最初に言っておきますが、ナル男は「最終的にオシャレになれるんだったら何でもいい」という立場ですからね。
ここに書いてあること全部実践してるので、どれか一択的に考えているというわけではありません。
雑誌はコストが高い?
コストについてまず考えてみましょう。
雑誌は月1で発行されるのでその都度お金が掛かります。
Men's NONNO(メンズノンノ) 2015年 12 月号 [雑誌]→約700円
Men's JOKER 12月号→約800円
FINEBOYS(ファインボーイズ) 2015年 12 月号→550円
基本的に「オシャレ度」みたいなものが高くなればなるほど価格は高くなってきます。
情報量、が値段を左右しているのか?と言うと、そういう面もあります。
例えば今月号のメンズノンノは210P、ファインボーイズは190Pです。
「広告」はメンズノンノのほうが多く、20P、17Pが広告ですが、これもそう大差ありません。
広告と記事がミックスされた広告記事、となるともはや判別不能なのですが、おおよそ大差無いと思います。
メンズノンノはファインボーイズよりも一回り大きく、その分情報量が増えるので
150円くらいの違いは情報量という面からもあるのかな?とは思います。
雰囲気だけでお金を取っている中身の薄い雑誌が無いとは言いませんが、なかなかそんな余裕もなくなってきているとは思います。
どこも情報過多というくらい情報が載ってます。
これがもし1年間購読するなら、基本的に×12(年間購読で割引になるところもありますが)掛かるわけですね。
メンズノンノだと年間8400円ですか。
そう考えると割高…かも。
一般的に高い高いと言われるようなブランドのTシャツならば、1着買えますね。
いや、そう考えるとファッション誌は安いのか?笑
一方ファッション書籍はと言うと一番売れている本で
最速でおしゃれに見せる方法→1500円くらい
本当にこれ一冊で済めば、雑誌2、3ヶ月分程度で済むことになります。
さらにいろんな本が続刊されていくので、いうほど安くは済まないと思うのですが…。
最後にファッションサイト、これは基本的に無料ですね。
載っている商品とかを買わず、さらに知りたい方は…というメルマガ購読をしたりしなければ、本当に無料です。
ナル男のこのブログも1回アクセスごとに1円とか課金されたら本当に良いんですけどね笑
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ファッションには情報のアップデートが必要だが、その対応は?
これはファッションの教科書、これ一冊読んでおけばもう迷わない!的な本は昔から多いですが、どれだけ懇切丁寧に解説がなされていても、そこに載っている服というのはその書籍が発行された時点で売っているものです。
時が経てば買えなくなります。
シンプルなコーディネートは普遍的だからシンプルをマスターすれば一生使える!と言ってもその「シンプル」とは人によってマチマチで、時が経てば変わってしまう程度のものですからね。
結局ほかから情報をアップデートせざるを得なくなります。
次に出る本を買ったり、メルマガを取ったり、著者のサイトにアクセスしたり、全く他の情報獲得手段に出るとかですね。
ファッションサイトは、ネット発で情報のアップデートをしているわけではなく、結局雑誌から情報を得て、それを各サイトに反映しているわけですから、さらにもう1段階フィルターが入ってしまいます。
このフィルターが正常に作用してくれればいいのですが、運営者の好みによってオミットされてしまう等、情報のアップデートが確実になされる保証はありません。
結局ファッション本の著者やファッションサイト運営者だって雑誌から情報のアップデートを行っているわけで、情報のアップデートという面から見ると雑誌を買うのが一番直接的で確実とはいえます。
なぜファッション誌が難しいものになってしまったのか?それは「ノイズ」が多すぎるから
なぜ雑誌が敬遠されるかというと、それは「情報量が多すぎるから」と言って間違いないと思います。
これは反面ウリでもあるんですけどね。
まず雑誌は各誌それぞれテイストを持っており、 統一性を持っているとはいうもののはっきり言って1冊の中でもありとあらゆるコーディネートが雑多に押し込まれています。
担当しているスタイリストも何人もいるでしょうし、編集者も多いと。
こうなると「どれが良いのかわからない」状態になり、頭がパンクしてしまいます。
解説もひどい時には1冊の中で矛盾することを言っていたりして、そういう意味でも混乱します。
得たい情報はそんなに多くないはずなんです、でもそれが雑多な情報の中に隠されてしまっている、ファッション誌は「ノイズ」が多いんです。
対して、ファッション解説本は著者1人、ファッションサイトは運営者が1人ということが多く、情報の統一性には優れています。
その人の好みやテイストがストレートに反映されるので、雑誌より確実にノイズは少ないというのが現実です。
ただこれは、デメリットであることも十分自覚する必要があります。
はっきり言ってファッションに絶対的な正解はありません。
なぜならファッションはどこまで行っても感性やセンスの問題から離れることは出来ないからです。
「正解」を学んでいるつもりでも、それは1人の人から特定の感性やセンスを学んでいるに過ぎません。
1+1は絶対に2ですが、黒スキニー+黒靴+白シャツ=かっこいいとはならないわけです。これはどこまで数式を細かく細かく緻密にしていってもそうです。
1+1の部分(左辺)を寸分たがわずに再現をしても=の先の右辺が2に必ずなるとは限らないのです。
もっと具体的に言いましょう。かっこいい!と思ったコーディネートを「完コピ」しても、実際かっこ良くなるとは限らない、ですよね?
身長や体重、 スタイルが似ていたとしても、どこか違う?
これは最終的には、ファッションは感性やセンスによる微調整、カスタマイズが必要だからなんです。
なんだかとてもむずかしい話になってしまいましたが、結局はゆっくりじっくり「感性」や「センス」を育てていくしか無いとナル男は考えるのです。
そのためにはまずはある程度多くの情報に身を埋める覚悟も必要ではないでしょうか?
「折り返すとチェック柄が出てきちゃう服」を着てしまっている人も、感性やセンスの前に、そういう情報しか知らないのではないでしょうか?
やり方は簡単、あの雑誌から入らなければいい
前の話で「結局ファッションは難しいのか」と思われてしまったかもしれませんが、雑誌の読み方という点で見ると、やり方は簡単です。
まずはメンズノンノから入るのをヤメれば良いのです笑
よく言われる「ファッション誌に載ってる服はめちゃくちゃ高い上にわけわかんねー変なコーディネートばっか!」みたいな批判はおそらく、主に「メンズノンノ」に向けられていると思うのです笑
最もメジャーな男性ファッション誌であるにもかかわらず、服の値段は最低ラインもかなり高く、コートが20万するようなハイブランドも平気で載っている上に、
以前より大人しくなったとはいえ、たまに「わけわかんないへんてこコーディネート」を平気で提案してきます。
そういうのをスルーして、まともな部分のみ読めるようになれば良いのですが、いきなりそれは難しい。
ちなみにナル男はここ数年買い逃したことないくらいメンノン好きですけどね。
ファッション誌というか総合情報誌として見ると結構面白いですよ。
たいてい雑誌はファッション部分がカラーで、モノクロ(白黒)ページは雑多な情報が載ってるんですが、このモノクロの情報(モノクロでなくても、ファッション以外の総合的な情報)に一番力を入れている、スペースを割いているのがメンノンです。まあ充実した広告費があるからできるんでしょうね笑
女の子の方の「ノンノ」は比較的安い服と、現実的なコーディネートでまとめらているため「メンズノンノ」を「ノンノの男性版」と見て、そこから入るとまあとんでもないことになります笑
メンノンをいきなり読むというか、絶対的な正解として見てしまうのはオススメしません。
各雑誌にはどんな「ノイズ」があるのか知る
メンノンの読み方は「へんてこコーディネートやアホみたいに高い服の話をいかにスルーするか?」なのですが、雑誌はこの「ノイズをスルーすること」が大切になります。
多かれ少なかれファッション誌は「ノイズ」があります。
それはメンノンであればへんてこコーディネートであったり、アホみたいに高い服であったりしますし、他の雑誌であれば例えば「折り返すとチェックが出てきちゃうような安っぽい服の宣伝」だったりします。
おおまかに
基本的に載っている服が安い→折り返すとチェックが出てきちゃうような服(たとえですよ)の宣伝が入る。
基本的に載っている服が高い→それ自体がノイズの可能性もあるし、提案コーディネートの敷居が高い
という、ノイズが多いといえます。
そして、そういうノイズを除くと、結局「自分にとって有益な情報」は雑誌の全ページのうち10分の1くらいしか無いんじゃないでしょうか?もっと少ないかもしれません。
でも!このノイズに触れて、ノイズを除去して自分にとって有益な情報を絞り込んでいく作業こそが感性やセンスを磨いてくれるんです!
ノイズが最初から除去されているのと、ノイズを自分で除去していく作業をするのでは得られるものが全然違うんですね。
その過程でノイズだと思っていたものがノイズでなかったりと、新たな発見がありますし。
大変そうに見えるかもしれませんが、簡単です。
これいいな、と思うページやコーディネートに○つけていけばいいだけ。
出来ないとは言わせませんよ、だってあなたも街行く女性に「あ、この人綺麗だな」とか「そうでもない」とか心のなかで思うことは可能でしょう?
(ただしこれを人前で口に出してはいけません、女の子が男を「あの人めっちゃイケメン!」「あの人ブサイク!」などと口にだすことはOKですが、逆をやってはいけないのです。一度やってみればわかりますが笑)
大体雑誌を読んでこの作業をして1年立つ頃には、各シーズン、自分がどんな格好がしたいのかおぼろげながら見えてきます。
繰り返し復習もできるように、最低1年は定期的に雑誌を買ったほうが良いかなとは思います。(別に1誌を継続する必要はありません、その月最も良いなと思った雑誌を買うことも、かなり良いノイズ除去トレーニングになります。)
それから買い物に行ったとしても遅くありません。
自分の中に着たい洋服の基準ができると、雑誌を毎月買う必要が無いことに気づきます。気に入った情報が多いときだけ、雑誌を買えばいいというノイズの除去が自然とできるようになってきます。
ノイズ除去ができるようになれば、結果的に雑誌を買う回数も減るし、無駄な服を買うということも減ってきます。
これがノイズです、と他人に全て決めてもらうのはあまりおすすめしません。
いつまでたってもノイズ除去が出来ないからです。
さらに、他人にはノイズでもその人にとってはいつか有益な情報になる可能性があるのに、それを捨ててしまうからです。
大学生ならファインボーイズ、既卒で30代くらいまでの人ならメンズジョーカーなどその人が基本とすべきファッション誌は年齢や嗜好によって変わってくるのですが、先ほど言ったようにいきないメンノンから入らなければまず大丈夫です笑
この2誌は着こなしの解説も豊富です。
よく「ファッション誌はなぜそれがかっこいいのか解説してくれない」という批判をする人がいますが、むしろ最近は逆で丁寧に過剰に解説してくれています。それ自体がノイズ化することもあるんですけどね。
ナル男が一番ノイズが少なめでオススメだと思うのは「メンズファッジ」ですかね。
men'sFUDGE(メンズファッジ) 2015年 12 月号
前述したように、毎月発売された雑誌の中で「選ぶ」という作業が最も感性やセンスを磨くトレーニングに適しているんですけどね。
載っている服はメンズノンノほどではないですが、ファインボーイズに比べれば確実に高く、メンズジョーカーと同程度です。
もし手が出ない!というのであれば、載っている服を買うためのカタログ的な使い方ではなく、感性やセンスを磨くことを主眼に置けば良いのではないでしょうか?
他にも、前に紹介したストリートジャックなどの3分の1くらいアイドル情報誌
と化していますが、だからこそ、そういうのが好きな人は続けやすいのでは?と思います。
(ナル男はアイドル大好きです。)
逆にメンズファッジは、アイドルとか絶対載ってないですし、とことんファッションにストイック(せいぜいオシャレ映画、グルメくらいです笑)なので、「総合的な情報」が好きな人には向かないかも?
いきなりメンノンから入らなければ、ある程度どんな雑誌でも「ノイズ除去」をやっていくうちに、 感性やセンスは磨けると思います。
全てのコーディネートがかっこいいとか、逆に全てかっこいいなんて雑誌、世の中にはありませんからね~。
そしてどんな雑誌を選ぶか?からすでにノイズ除去作業は始まっているわけです。
このブログでももっとファッション誌の読み方を具体的に教えていきたいのですが、まずは基本的な読み方をお伝えしました。
全部が正解だと思わないで、ダサいなこれと思ったら思い切りバッテンをつけてやればいいんですよ。
「なんでやねん!」とツッコミを入れていけば良いのです。
結局ファッションはどんなやり方にせよ、センスや感性という問題から逃れることは出来ません。それは先天的に持っている人もいますし、乏しい人もいます。
でも鍛えられないわけではありません。
ありとあらゆる全ての情報はその踏み台に過ぎません。
そんな心意気で、まずは自分が楽しいと思えるトレーニングを「最低1年」続けてみてください。
最終的にはメンノンでもノイズ除去ができるようになって楽しめるはずです笑
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