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ファッションの季節到来!の前に、ファッション誌にワクワクする季節がやってきた!メンズファッジ10月号などファッション雑誌レビュー

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まだまだ暑いし、とても秋冬、ファッションの季節到来!なんて言えないけれど、ファッション誌の中ではワクワク出来る季節が来た!MENS FUDGE(メンズファッジ)10月を中心に24日発売組のファッション誌レビュー!

 

 

 明らかに真夏のピークが過ぎたのは感じるものの、まだまだファッション的には夏モードから抜けだせませんね…。

 

しかし、8月も終わり9月になると、学生時代の風習もあるでしょうが、気分的には夏も終わりといった気持ちに囚われ、同時に秋!モードに徐々になるはずです。

実際は今の日本は9月いっぱいくらい夏と言ってもいいと思うんですけどね。

 

そして、そうなってくるとファッション好きにはワクワクする季節、秋冬が到来します。

 

ファッション誌も秋冬モードに切り替わり、一足先にワクワク出来る号になってきました。

 

今日はそんな気分に一番させてくれた雑誌、メンズファッジ10月号をレビューしたいと思います。

 

今月のメンズファッジは、一回休みの後で内容が濃い?

 

men's FUDGE(メンズファッジ) 2016年 10 月号

 

 

メンズファッジは、年10回の刊行、つまり年に2回ほど出ない月があるのです。

先月(9月号)がその休みのうちの1回に当たります。

毎年冬と夏に1回ずつお休みがあるのです。

 

というのも、正直ファッション雑誌は春夏、秋冬の商品リリースがピークを過ぎた頃ネタに困る時期が必ずあるのです。

1回くらいは、スナップ特集などで誤魔化せるのですが、どうしても隙間的な月、号が出来るもの。

(そしてそれは、春

夏だと先月~今月くらいの時期に当たります) 

 

メンズファッジなどは、あえてそういう月はお休みして、来るべき商品リリースラッシュの季節に備えるというわけですね。

 

1月休んだ効果もあるのか、10月号はとても内容が濃いので、ファッション誌にしては珍しく明確に「オススメ」したいと思えるほどです。

(元々私は、個人的に一番好きな雑誌はメンズノンノ、一番おすすめしたい雑誌はメンズファッジかメンズジョーカーでした)

 

これを見て、秋冬の買い物に向けてイメージを膨らませて欲しいんです。

 

メンズファッジ10月号のテーマは「とことん『ベーシック』宣言」

 

 ファッション誌レビューをお休みしていた間に発売された7月号のテーマは「夏はミニマリストがいい」でした。

 

 

men's FUDGE(メンズファッジ) 2016年 07 月号 

 

 そして今月は「とことん『ベーシック』宣言」となっていて、メンズファッジは方針とか変わりつつあるのか?と思ってしまうんですが、別に内容とかに大きな変更は見られないですね。

 

「多くの選択肢で悩むのはもう辞めにしない?」とのことですが、 

載っている洋服の点数とか減ってないですし…

今月号を読んだことでむしろ秋冬の選択肢は増えましたよ笑

 

そもそも表紙からして「ベルトとか付いてるゴリゴリのダブルのライダースジャケット」を使ったもので、これ自体ベーシックと言えるのかどうか…笑

 

ただこれすらも綺麗にまとまっているんですよね。

 

メンズファッジの提案するファッションは、全体的には「現実も見つつ夢もある」といった感じでしょうか。

 

メンズジョーカーがとことん現実にこだわっているのに対し、メンズノンノはどこか夢見がち、ファンタジーな要素が強い。

 

これに対しメンズファッジは、メンズジョーカー寄りの、現実感もありつつ、夢もきちんと残してあるといった感じですね。

到底これは真似出来ねえわ、っていうコーディネートもあるんですけどね。

 

でもね、とにかくコーディネートとして「綺麗にまとめる」力があるんですね。

これは全ファッション誌中でも随一だと思います。

昔(今も?)「キレイ目」なんていうなんだかよくわからないメンズファッションジャンルがありましたが、それとも違う、クリーンなまとめ方が上手くて、僕はとても好きなのです。

 

掲載アイテムの価格帯は、大体メンズジョーカーと同じか、やや高いくらいですかね。

アイテムのセレクトも、本当にバリエーションに飛んでいて、バランスが良いと思います。

 

本当に高い服ばかりの雑誌もたくさんある中で、頑張れば、財布が痛いけど、何とか買える…という。

 

掲載されているアイテムを買うにしても、買わないにしても、掲載されているアイテム、コーディネート、色使いなどは参考にしやすいかと思います。

(無印良品を使ったコーディネートなども載っています,P72~)

 

こういう使い方あるんだな、とか、イメージを膨らませて、似ている別商品を買ってもいいですし。

(雑誌で突然見た新しいブランドのアイテムを買うのって勇気要りますよね)

 

もちろん綺麗にまとまって見えるのは、スタイルの良いしかも外人やハーフのモデルしか使っていないから、というのも多分にあります。

(このため、メンズファッジはアイテムが良く見えすぎて、実物を見てがっかり、なんてことがあります…)

 

ただそこはやはり仕方ないところでもあります。

 

その一点を持って「参考にならない」とするのは間違いだと思うのです。

 

このコーディネートのここがどうこう、とか、詳しい解説が載っているわけではないんですが、その分構成としてすっきりまとまっていて、コーディネートがヴィジュアルとしてすんなり頭に入ってきます。

 

ファッションは論理的に構築出来るものではあると思いますが、やはり視覚にダイレクトに伝わるものでもあるので、こういう媒体で目を鍛えることも絶対必要だと思っています。

 

メンズファッジの提案するコーディネートがすっきりまとまって見える一つの要因は、着用するアイテムのセレクトも、組み合わせもほどよくリラックスしているという点でしょうか。

 

無地Tに何かを羽織る、それがメンズファッションの基本であり究極的な結論だと私ナル男は思っているのですが(もちろんシャツも着ますよ…)、そういうコーディネートが多いんですね。

 

このバランスの取り方が、簡単でありまた難しいというのがメンズファッションを難しくしているのですが…。

 

メンズファッジ10月号では

 

①トラッド×コンテンポラリー(P26~)

昔からあるトラディッショナルな、ちょっとかっちりしたアイテムを着崩すバランスの取り方

 

②ブラック×レッド(P36~)

秋らしい色使いのバランス、組み合わせの妙について

 

③ルーズトップス×タイトボトムス(P42~)

品のいい細身パンツ(と言っても極細スキニーパンツではなく)とルーズトップスによるバランスの取り方

 

などなど、バランスの取り方について概略的な指針は示されているのですが、それにとどまらず、メンズファッジに散りばめられたバランスの取り方は取り入れていきたいですね。

本当にメンズって色んなバランスの取り方があるものです。

 

そしてこれを、言葉で解説したい!笑

出来るようになりたいし、なってみせますね!

 

それ以外だと、P97から、何と12ページにわたって掲載されている「シェルジャケット特集」は面白かったですね。

 

シェルジャケットっていうのは、雪山や高山での活動のために開発されたアウター。

マウンテンパーカとの定義の違いは曖昧ですが、下記のようなもの。

 

 

ARC’TERYX VEILANCE アークテリクス ヴェイランス アライン シェル ジャケット 

 

これを街着、タウンユースとして紹介しているんです。

 

普段全く見ないアウトドアブランドとかも多く、純粋に面白かったですね。

こういうのをさらっと着ている男性はこだわりが感じられて好きですね。

 

これ!と力を入れたら徹底的に多数のアイテムを紹介してくれるのもメンズファッジの魅力ですね。

 

また他にも、カーディガンやプルオーバーの「ニット」が色別に特集されていて

白、黒、オータムカラー、ヴィヴィットカラーと合計36点紹介されています。

 

とにかく今号のメンズファッジは、秋モードに完全に突入しているので、秋冬のアイテム数がとにかく多い。

 

これから秋冬モノの買い物を本格化させる前に是非見て欲しいですね。

掲載されている物を買うにしても買わないにしても、秋冬に対してイメージが湧くし、何よりワクワク出来るはずです。

 

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メンズファッジとクルーエルオムって兄弟誌なの?

 

 メンズファッジってそっくりな雑誌ありますよね?

CLUEL homme(クルーエルオム)という雑誌です。

 

 

 CLUEL homme(クルーエル オム)(11) 2016年 10 月号 [雑誌]:

 

 レディースの雑誌クルーエルの増刊扱いされているのですが、メンズファッジと同様に定期刊行されている雑誌です。

創刊号は取り扱っている書店もあまり無いくらいで、恵比寿のコンビニで偶然発見したのを覚えています笑

 

メンズファッジの増刊?ムック?とかその関係が謎だったんですが、読者の方から「元メンズファッジの製作プロダクションが作っているらしいですよ」と教えていただきました。

 

当初はメンズファッジよりかなり高価なブランドばかりを、メンズファッジよりやや奇抜に、ファッショナブルにコーディネートして、メンズファッジ風のヴィジュアルにまとめる、という「似て非なる」雑誌だったのですが、最近両者はかなり接近してきました。

 

具体的に言うとクルーエルの方が、メンズファッジでも扱うような価格帯の安い(とはいえ世間的には全く安くないでしょうが)アイテムも取り扱うようになり、コーディネートもメンズファッジ的なシンプルなバランスの取り方になってきたからです。

(もちろん両者ともハイブランドも一定数扱う雑誌ではあります。)

 

こんなこと言われても両者とも嬉しくないでしょうが、個人的には、好きなメンズファッジが2冊に増えた感じで嬉しいです。

出れば両方とも買ってますね。

 

ただ普通は同じような雑誌を2冊買う人はあまり居ないでしょうし、メンズファッジが好きな方は両者を見比べて、良さそうな方を買う、とかで良いのではないでしょうか。

 

比べてみると確かに両者が似ているのは雰囲気だけで、内容は全く違うのですが、両者ともにお?と思うアイテムやコーディネートが多くて、両方チェックしてしまうんですよね。

 

両者とも今月は、掲載アイテム数も多いし、ルーズなシルエットを使ったトレンドのコーディネートが現実感を持ってまとめられていてよかったですね。

 

あとは強いて言えばクルーエルの方が冬寄りでしたね。

 

付録が本当に豪華だったスマート

 

 正直最近全く勢いを感じないスマート。

スマート歴も長いナル男なので、復活を期待しているのですが…。

 

 

smart(スマート) 2016年 10 月号 

 

今月は付録付きなので、960円。

雑誌としてはかなり高いですよね。

同じく付録付きだったメンズジョーカー9月号が890円、ストリートジャック10月号が860円、センス9月号が980円なので、ファッション雑誌としては付録付きとはいえ高額の部類に。

(センスは元々がちょっと高い、分厚い雑誌ですし。そういえばセンス買ったのに付録どこ行ったかな…)

 

高級素材使用!とか書いてあったので、それは流石に嘘やろ…と思っていたのですが、

開封してみると悪くなかったです。

 

 

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流石にこれを使用例のように普通にバッグとして使うのは躊躇われますが、バッグインバッグにはちょうど良さそう。

 

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裏はサイドポケットがシースルーになっていて、中にスマホを入れて外から操作出来るそう(そんな操作するシチュエーションある?)・

 

収納力がある、大きいカバンって、いかに小物をバッグインバッグにまとめるかが使い勝手を左右したりしますからね。

 

バックパック記事で紹介した、無印良品のパラグライダークロスの仕分けケースがかなり使い勝手がいいので、もう1つ買おうと思っていたのですが、これで良さそうです。

 

 

www.narcisman.com

 

 念のため比較、大体同じくらいの大きさです。

 

f:id:narcisman:20160901023101j:plain

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もちろん無印良品のパラグライダークロスケースの方がモノとしては断然上ですが、過去に付録でここまで良いケースがついてきたこと無かったので。

 

みなさんは雑誌の付録ってどう思いますか?

苦戦している雑誌ほど付けている印象があるので、効果はあるんでしょうが、

僕は出来れば要らないですね。

 

つけるなら、今回のやつくらいこだわってくれれば良いのですが、大抵要らないモノばかり付けられて、それで雑誌の値段が上がって、本誌の内容が薄くなるなら、要らないですけどね。

 

スマート10月号の本誌内容は、小物の紹介が多く、秋冬の服選びに買う号ではないですね。

付録のためか内容も薄い気がするので、付録が欲しいと思った方以外には勧めづらい内容となっています。

 

個人的には無印良品などで作るインテリアの記事が面白かったですけどね。

 

ウエア、バッグ、シューズとかなり充実していたアウトドア雑誌「GO OUT」

 

 番外編で、「GO OUT」という雑誌も紹介したいと思います。

 

 

 

OUTDOOR STYLE GO OUT 2016年 10 月号 

 

これはアウトドアに特化したファッション誌なのですが、作りがとてもスタイリッシュで、アウトドア雑誌特有の野暮ったさがかなり薄いです。

 

紹介しているアイテムも、「アーバン・アウトドアNEXT」と題された今号では、Nハリウッド(エクスチェンジサービスライン)×グレゴリーのバックパックから始まり、nonnativeやホワイトマウンテニアリングなど、ドメスティックブランド好きにもお馴染みの面々が並びます。

 

さきほどメンズファッジが、シェルジャケットを特集していると書きましたが、アウトドアと街着の境目はもう大分薄くなってきました。

 

アウトドアに求められる機能性と、街着に求められるスタイリッシュさが融合したファッションがこれからどんどん生まれる予感がしますね。

 

そもそもホワイトマウンテニアリングなどは、そういう発想でブランドを立ち上げ、支持された結果10年も続いています。

 

http://www.whitemountaineering.com/

 

「ただ高い服」が売れなくなっている昨今、機能性という付加価値にどこのブランドも着目しています。

 

この雑誌、立ち読みしている途中に掲載されているアイテムが気になり、チェックがしたくて購入したのですが(ナル男は迷ったら資料的な意味で本類はどんどん買います)、アウトドアの世界も面白そうですね。

 

今のところ遠くから眺めているだけですが…。

 

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再論、ファッション誌ってなんだ?読む意味は?

 

 ファッションブロガーとしては「ファッション誌なんて役に立たない、このブログを見ればお洒落になれます!」と宣言してしまうのが、まあ戦略的には正しいのかもしれません。

 

ただ、それはどこかに行きたいと思っている人に「地図を見ずにそこに向かえ!」と言っているに等しいので。

もちろん地図があれば、そこに必ず到達出来るわけではないですし、カーナビや、地図アプリのようなさらに便利なものが開発されれば、それに取って代わられるとは思うのですが。

 

でもやっぱり、情報量という意味で雑誌に敵う媒体って未だ無いです。

取り扱うアイテムの点数にしても、コーディネートのバリエーションにしても。

 

雑誌批判によくある、ほとんど広告・宣伝だろ、利権に縛られてる的な話も、むしろ様々なネットワークで業界と繋がっているからこそ、このような莫大な情報量を叶えられるので、必ずしも悪いとは言えません。

未だに情報量と、「どこに何がある」ことを示した、地図としての役割は雑誌が果たしていることが多いと思います。

雑誌で紹介してくれるから、そこからネットで調べたり、実際店舗に見にいったり出来るわけで。

行動力がある人ほど、雑誌を地図として使っていると思います。

 

雑誌無しで闇雲に店を回れ!っていうのは、不可能を強いることにほかなりません。

 

さらにそれを総合的にナビゲーションする、という役割や存在はまだ無いのかもしれません。

情報量が多すぎるからこそ迷う、という側面も確かにあります。

ユニクロなど、どこかのブランドや店舗だけですべて完結すると言えば、それに勝る「選択と集中」は無いでしょう。

 

それでも、僕の好きな言葉に「深い穴を掘るには、まず大きな穴を掘らなければならない」というものがあるんですよ。

もしお洒落になりたいなら、やはりまずは情報のシャワーを浴びる必要があるんじゃないかなって。

それには雑誌はやっぱり必要なんじゃないかと思うんです。

 

僕も雑誌情報について、上手くナビできているわけではありませんが、ネットはネット、紙媒体は紙媒体、両者は全く別物だ、というような断絶は、もう古いと思うのです。

そこは伝えないといけないかなあ。

 

雑誌ってネットの敵でもないし、逆もまたしかりだと思うので。

使えるものは、何でも使おうよと。

 

僕はアパレル業界とは全く関係ない立ち位置にいるので、基本的には何にも縛られていませんが、だからといって雑誌の情報量には到底敵いませんし。

ただ、選択の幅に自由があるってだけです。

 

そして、もっと自由なのは、消費者です。

消費者って最強です。

何を選んでも、何を買わなくても、何を批判しても、基本的には怒られたり圧力をかけられたりしません。

買い物という決断するために、何を使ったって良いんです。

 

でもお金を失うリスクだけは常に持っています。

そして自社製品を買う等でないかぎり、商品に関するあらゆる情報が開示されることはまずありません。

 

ファッションってどうしても何かを選択、選ぶことが必要になってきます。

すべてが開示されない、不完全な情報を元に、お金を失うリスクを背負って、選ばなくちゃいけない。

 

この決断の質を上げたいですよね。

 

買い物を100回したら、100回成功するなんて無いですよ。

僕は無数の買い物の失敗を繰り返してきましたし、未だに失敗することも多々あります。

 

でもその決断の質は、年々上がってきているという実感はあります。

失敗しても何かを得られるようになったと思うし。

 

僕もあくまで消費者なので、同じ消費者として、読者の方の決断の質を上げるお手伝いを出来るようになればいいなと思っています。

 

この間コメントでも頂いたのですが、やっぱり一人の人間としての僕の主観を投げつけるのが大事だと思っていて。

僕の主観に対して読者の方が何かを思う、それはいいねっていう賛同だったり、時にダサいとかクソだ、って批判だったりすると思うのですが、そういうコミュニケーションが、決断の質を上げていくんじゃないかなと。

僕もそうだし、読者の方もそうだし。

 

こんな主観ばかりのブログですが、そんな感じでこれからもやっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。