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サステナブルレザー(合皮)になったスタンスミスを10ヶ月履き込んでみた!これはクリーン・スタンスミスと呼ぶべき!?

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サステナブルレザー(合皮)になったスタンスミスを10ヶ月みっちり履き込んでみた。これは汚れ知らずのクリーン・スタンスミスと呼ぶべき!?

 

 

 

 



 

 

服好きからそっぽを向かれた新・スタンスミス…ガッツリ履き込んでみた!けど、あまり変化ナシ!?

 

 

 2020年末、adidasはブランド永遠の定番スニーカー、スタンスミスを全面的に合皮化すると発表しました。

 

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これは昨今あらゆる企業が取り組むサステナブル(サステイナブル)、持続可能な生産活動の一貫として行われたものです。

 

それ以降adidasの取り組みは本気も本気。

21年からスタンスミスと名の付くスニーカーは定番品からセレクトショップなどとの別注品まで、次々と天然皮革を使わない合皮に置き換えられました。

 

ただし実は、非常に例外的、実験的に天然皮革で出されたスタンスミスもあります。

 

STAN SMITH GX6298

 

しかし定価は税込みで2万円を超えてしまう、あくまで超・高級版という位置づけ。

 


そして全面合皮化前の、市場にまだ残っていた新品の天然皮革スタンスミスの在庫はほぼ枯渇しました。

 

 

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楽天やAmazonなどで探せば、並行輸入品などにサイズがあるかも…という感じ。


それも完全に枯渇した場合は、天然皮革のものが欲しいのであればフリマアプリやリサイクルショップなどの中古・二次流通市場でしか手に入らなくなるでしょう。

 

 

それで仕方なく…というわけではないのですが、21年の秋口に思い出深い「グレーのスタンスミス・クリアグラナイ」を彷彿とさせるモデルを購入してみました。

 

 

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流石adidasが天然皮革の看板スニーカーを合皮化するとあって、合皮とは言えハイレベルなものを使用。

 

元々白スニーカーは染料ではなく顔料で革をコーティングしてしまっているので、その違いはパッと見では合皮の方が白い、くらいしか分かりません。

 

ただ隣に並べてみると佇まいはやはり違うし、いわゆるレザースニーカーを履き込んで、経年変化することによって出る「アジ」は出ないだろうな…とは新品時から思っていたんですよね。

 

そこから約10ヶ月、それはもうガッツリ履き込んでみました。

 

合皮化によって、服好きからはすっかり嫌われてしまったスタンスミス。

 

こういった履き込みレポートもすっかり見なくなり、だからこそどんな感じになるのか?参考になれば、と。

 

 

 

ん?

 

あれ?何だかアジが出てる!?


しっかり経年変化が生まれているのでは?

 

…と思いますよね。

 

ただしこれは、ほぼシューレースとソールの汚れから来るもの。

 

 

 

実は合皮となったアッパー部分は、ほとんど経年変化がありません。

 

 

元々顔料を使って塗りつぶして作るしかない白スニーカーは、実は1年くらいだとそこまで極端には変化しないのですが、ソールとシューレースの汚れから見てもらえば分かる通り、かなり履き込んだにも関わらず本体は綺麗なままですね…。

 

多少汚れても、拭き取るだけですぐ落ちてしまうのですよ。

もちろん非常に小さなシワに入り込んで落とせない汚れやくすみ感もあるにはありますが、むしろずっとピカピカの新品でも困りますし、いい塩梅じゃないかなと。

 

 

ソールとシューレースをクリーニングして、再度セットしてあげるとこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

ソールとシューレースのクリーニングは、コチラの記事で方法を解説しています。

めちゃ簡単ですよ。

 

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新品のままとは言わないですが、下ろしてから一ヶ月くらいの状態に戻りました。

 

もう本当に綺麗なままですね。

 

これが天然皮革のスタンスミスだと、流石に10ヶ月も履き込むともう少しレザー特有のシワ感や落とせない汚れなんかが出てくるものですが、そういったものは無いですね。

 

アジは確かに出づらい。

 

言い換えればずっと綺麗だし、レザーシューズにも関わらず形が崩れにくいということ。


これまで天然皮革のスタンスミスを出来る限り綺麗なまま履きたい場合、シューツリーに入れて保管するなど革靴に準じたケアが必要でしたが、そんなことは全く必要ありません。

 

雨にもまあ強いですね…。

以前は雨の日白スニーカーを履くなどご法度で、心配なら防水スプレーが必要でしたがそんなものも必要無し。

 

もちろんソール部分は汚れるのですが、アッパー部分は本当に汚れない…。

セルフクリーニング機能でも付いているんじゃないか?というくらい汚れないのです。

 

 

 

天然皮革は冬にキュッと縮んだりするのですが、そういったこともなく。

 

とにかく新品時から良い意味でも悪い意味でも変化しづらい。

そういった特性をこのスニーカーは持っています。

 

もちろん合皮はいずれ特有の致命的な劣化(加水分解)を起こすのですが、それまでは新品時のクリーンさをある程度保ってくれる。

 

これはメリットとも言えるはず。

そうなる(加水分解)までには、少なくとも数年は掛かるでしょうし。

 

とにかくケア要らずで、どんな天候でも気にせず履けてしまう白スニーカーはそれだけで有用でしょう。

履き心地も軽いし(重量も実際軽いのです)。

 

一番イヤなのは「汚くなっていくけれど、経年変化によるアジも出ない」というものだったので。

旧・廉価版スタンスミス、合皮と天然皮革を組み合わせたモデルはそうなりがちでした。

それはないですからね。

 

一方で、経年変化による、金額的な高い・安いではない存在感、「こだわりを垣間見せる」みたいなものは消えてしまうと思います。

 

そういう意味で、雰囲気を見せられない、「軽い」スニーカーになってしまったのは確かかな…。


それだけに、靴ヒモの交換はもう本当にオススメしたいですね。

 

右がデフォルトのシューレース、左はクツヒモドットコムと交換したもの

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表情や高級感が俄然変わってくるので。


セルチップ付きのものに交換すれば、まるで別注品のようです。

スタンスミスの別注品でもこのセルチップ付きのシューレースをウリとするものがあったりするのですが、そういったものはやたら太かったりするんですよね。


スタンスミスのシューレースは、デフォルトのものより細い方が、このスニーカーの本質であるスマートさが際立ちます。

 


おそらくこれからはadidas以外のブランドがその世界観を表すルックなどでスタンスミスを用いることは少なくなるでしょう。
そういう場合、古着屋などでたまに見かけるフランス産のヴィンテージ品を使うのではないでしょうか。

 

一方、いわゆる「綺麗め」を志向したブランドや洋服とは、これからも問題なく合わせられると思います。

 

 

「経年変化によるアジ」というものにさえ重きを置かなければ、決して悪いスニーカーではないんですよね…。

 

いわゆる服好きは、この経年変化やアジといったものをやたら好み、過大に評価してしまうもので…。

「初心者向け」のように半ば投げやりに評してしまうのも違和感があります。

 

おそらくこれからのファッションは、古着を思わせる雰囲気のあるものか、それともクリーンなものか、で極端に二分されていくと思うのですが、そのどちらに位置づけるか?という問題でしょう。

 

これは従来のスタンスミスとは違う、クリーン・スタンスミスとでも呼ぶべき別物。

これにはこれの良さがあります。

今までと全く同じですよ!と言うのはおかしいだけで。

 

しかしどうなるのでしょうか、これからのスタンスミス。

 

冒頭でも述べましたが、例外的とは言え天然皮革のスタンスミスがadidasからまた出てきたのも事実。

 

でもそれが大人気になっているわけでもなく…。

 

うーん、これからどうなるのか、本当に分からない。

 

 

※昨秋発売された、グレーのスタンスミス「GX6286」は、一部取り扱い店では「STANSMITH JPN EX」として継続されることになりました。

 

<adidas(アディダス)>STANSMITH JPN EX

 

ZOZO  PayPayモール   Amazon   楽天

 


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