注目のシーズンカラー・ブラウンと定番ペグトップタイプを筆頭に今季は3種類に増えたシルエット!やっぱりオススメなMARKAWAREのサマースラックス!
やっぱりこれがオススメスラックス一番手…MARKAWAREのPEGTOP(ペグトップ)
最近はAURALEEなど、素材へのこだわりを前面に押し出したブランドが人気となっていますが、素材への徹底したこだわりを見せる老舗ドメスティックブランドがMARKAWARE(マーカウェア)。
今やブランドを代表するアイテムの1つになったのが、PEGTOP(ペグトップ)と呼ばれるスラックスです。
最初は「1 TUCK TROUSERS」という名前でしたが、途中からこのタイプのパンツの一般的名称である「PEGTOP」が正式名称となりました。
この腰回り~太ももに掛けては太く、ヒザ下から裾先に向かってテーパードする…というパンツ、いわゆるワイドテーパードと呼ばれるようなパンツ。
MARKAWARE FRONT PLEATS PEG TOP -ORGANIC WOOL TROPICAL- A19A-11PT01C
この手のパンツは最近本当にたくさん出てきました。
ここ数年でタイトなサイズ感を求めるトレンドはどんどん縮小し、少なくともトップスに関しては大型化する流れが止まりません。
ためしに数年前のTシャツなんかを引っ張り出してきてみると分かるのですが、めちゃくちゃ小さい!と感じるはず。
そうしたトップスの大型化が進むと、パンツをタイトに、特にスキニーパンツを選ぶと、よほどスタイルが良くない限り上半身とアンバランスになり、下半身が小さく見えてしまうんですね。
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下半身が小さく見えると、 脚が短く見える上に、脚の太さ、パツパツ感なども強調されてしまうわで、良いことがありません。
そこで大型化した現在のトップス・アウターのボリュームに耐えられるボトムスが求められ、ワイドパンツよりも断然穿きこなしやすいワイドテーパードが求められるようになったというわけです。
マーカウェアの他にも、スティーブンアランを始めとするユナイテッド・アローズ傘下のブランド群は結構この形が得意な印象があります。
それでもやっぱりここのペグトップが、ワイドテーパードタイプのスラックスでは最高に思えますね。
同じワイドテーパードタイプのスラックスでも、意外と腰回りを持て余してしまうタイプのものがあって、なかなかこのゆったりと見えるけれど持て余さない、というバランスの腰回りを実現出来ないんですね。
MARKAWARE FRONT PLEATS PEGTOP #BLACK
生地を持て余すことなく、しっかりとシルエットが形成される。
なかなかこのパターンを他ブランドが作れない…。
バックにだけ入ったゴムがしっかりとウエストで留めてくれる安心感もあります。
とりあえずコレを穿いておけば、なんて言うつもりも無いんですが、本当についついいつもいつも手が伸びてしまうパンツですね。
インタックと言って、ゆったりとした腰回りをより立体的に見せてくれるタックを採用したことで、たとえトップスが無地Tシャツ1枚でも情報量不足に陥るということがありません。
どうしても情報量が減ってしまう夏場はこれが本当にありがたい。
今では多数の生地で作られていますが、やはり最も定番かつ個人的にも最良に思えるのがアルゼンチンオーガニックウールを100%使用したタイプ。
私はここのペグトップは違う素材でもいくつか持っていますが、やはり一番手にとるのがアルゼンチンオーガニックウールのものなのです。
シルエットの形成力が違うんです。
このスラックスのパターンを最も活かしてくれる生地なのでしょう。
特に春夏のサマーウールバージョンは、サラッとして非常に肌離れが良く、また裏地のキュプラが歩く度に心地良い。
毎年言ってますが、一番穿き込んでいるはずの初代のアイテムでも未だに毛羽立ったりせずほとんど劣化しない。
これはサラッとした質感をキープするために毛羽を立たせないようにした春夏仕様の副産物。
あとは、後で紹介するタイトフィットトラウザーと比べても、センタープレスが消えにくい。
絶妙に肌から離れてシルエットを形成してくれるスラックスなので、どうしても肌と密着してしまう細身のスラックスと比べると生地に圧が掛かったりしてセンタープレスが消えないんですね。
センタープレスを自分でアイロンで直すのは、二重線になったりと色々と面倒なものです。
これがスラックスをカジュアルシーンでは穿かない、という人の理由の1つだったりしますよね。
その点でも手に取りやすいスラックスなのかなと思います。
ケアと言えば、たまのブラッシングと「ズボン吊り」に掛けておくだけでOKです。
試着室やホテルなどで、そんなにしっかりとした置き方が出来ないとき、少しくらいぞんざいに扱ってもシワになったりすぐセンタープレスが取れたりはしませんよ。
つい数年前はまだまだメンズのボトムスと言えばデニムデニムデニム…たまにチノ、と言った感じでした。
カジュアルシーンでしっかりとしたウールのスラックスを穿く、というのもなかなか受け入れられなかった人が多かったと思うのですが、一度穿いてしまえば意外と着心地はラクで、しかも下半身のシルエットをしっかりと作ってくれると良いことづくめなのです。
その一番手としてオススメしたいのは、やはりMARKAWAREのペグトップなんですね。
今季のシーズンカラーは一味違うブラウン!
毎期毎期定番の黒やネイビーの他に、シーズンカラーが作られるペグトップ。
ベージュやグレーなど、ある程度出尽くした中で待望のブラウンが昨年から登場しています。
今年もやはりこのブラウンが一番の注目カラー。
この春のブラウンは、「オリーブブラウン」。
MARKAWARE FRONT PLEATS PEGTOP #OLIVE BROWN
なかなか写真で再現するのが難しい色なのですが、春を意識した明るめのカラーながら、オリーブが混ざることによって単純な茶色にはない深みがありつつ。
とはいえ生地のおかげかクリアな発色もありつつで…かなり絶妙な「春のブラウン」になっています。
MARKAWARE FRONT PLEATS PEGTOP #OLIVE BROWN
実はブラウンのパンツって、白のトップスと非常に相性が良いのですが、これに関してはより濃い目のアウター・トップスとも合いそう。
また白スニーカーとの相性なんかは抜群です。
ペグトップに関しては、昨年12月から発売が開始されたこと、上記のような絶妙なカラーであることが相まってオリーブブラウンが本店含めて品薄になってきていますが、どうやら再生産もされるようです。
もうすぐ完全に品切れになってしまうでしょうが、どうしても欲しい場合は再入荷をチェックしつつ待ってみると良いでしょう(また様々なバリエーションで新タイプが入荷してくるので、誘惑にかられてしまうのですが…)。
また今年はネイビーの発売は無しとなっています。
(MARKAWAREの本店であるParkingで昨年の在庫分の販売は行わています。)
3シルエットからどれを選ぶ!?オリーブブラウンが変えるクラシックフィットの難易度
MARKAWAREはこのペグトップをいわば真ん中として、さらに細いタイプである「タイトフィットトラウザー」、太いタイプである「クラシックフィットトラウザー」の3タイプのスラックスを同じアルゼンチンオーガニックウールの生地で作っています。
昨年秋に初登場したのが、タイトフィットトラウザー。
MARKAWARE / マーカウェア : TIGHT FIT TROUSERS -ORGANIC WOOL TROPICAL- A19A-11PT03C
こちらはペグトップに比べると腰回りのゆとりを無くして、全体的に細くしたタイプ。
横から見たときにかなりスッキリとした印象になり、ロングコートなどとも合わせやすくなります。
とはいえ実は裾幅はペグトップとあまり変わらず、腰回りからして細いのでそこまでテーパードは掛かっていません。
だから腰回りがキツいからと、サイズを上げて着てしまうと、ちょっと普通のスラックスっぽくなってしまいます。
むしろそれが良いという人もいると思いますけどね。
最近はあまりテーパードを掛けないパンツも流行ってきています。
秋冬の「フラノ」バージョンは、生地の厚みが春夏とは段違いで、それゆえにウエストの締め付けなんかも結構キツく感じるのですが、春夏に関しては比較的ラクに穿けると思います。
私も秋冬はロングコートにはペグトップではなくコチラを選ぶことが多かったですね。
裾幅が細すぎないので、ボリューミーなアウターにもそこまで負けることがありません。
以前オススメしていて現在はブランドが休止してしまったオナーギャザリングの細身スラックスとはちょっとタイプが違うかもしれません。
丈もペグトップに比べると3~4cmほど長めなので、ペグトップだとちょっと丈が足りない…という人にも穿けるようになっています。
逆に長いという場合、お直ししてもテーパードがそこまで効いていない分、シルエットが崩れてしまうということもペグトップに比べると無いでしょうね。
もう1型がクラシックフィットトラウザー。
MARKAWARE CLASSIC FIT TROUSERS #OLIVE BROWN
こちらはタイトフィットとは逆にしっかりと太く、ストンと落ちてくれるシルエット。
この太さでスラックスタイプ、そして黒だとちょっと迫力がありすぎるかな…?と思っていたのですが、新色のオリーブブラウンを選ぶと非常に優しい印象に。
トップスとのバランスの関係でワイドパンツが穿きやすい春夏ということもあって、難易度がグッと下がりました。
テーパードは掛かっているので普通のドカンとしたワイド過ぎるワイドパンツよりは穿きこなしやすいでしょう。
ビッグシルエットブームもだいぶ深化してきて、さあこれから細身にトレンドが振れるのか?とも思いつつも、なかなか終わりそうにないゆったりシルエットのトレンド。
とはいえ流石にこれ以上ビッグにはならないのでは…?という中で、かなり良いバランスのシルエットだと思います。
やはりこうしたシルエットは洒落感が違いますね。
もちろん最初の1本はやっぱりペグトップがオススメなんですけどね。
やはり高価なボトムスですし、これに代わるスラックスやパンツも紹介予定ではあるのですが、まずはやっぱりコレ!ということでMARKAWAREのスラックスを紹介しました。
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