ドメスティックブランド&セレクトショップで探す今年の「勝負ニット」! ちょっとお高めだけど、値段の裏打ちが確実にある逸品を紹介します!
さて年末まであと2ヶ月ちょいしかない、そして今月実はまだ6記事しか書いていない、という事実に戦慄しているナル男ですが、皆さんはどうお過ごしでしょうか。
前回は1万円以下のリーズナブルに購入できるニットを紹介したのですが、今回はドメスティックブランド&セレクトショップで探す、ちょっと値段お高めのニットアイテムをお届けしたいと思います。
実は11月くらいまで、まだまだニットのリリースは続いていくのですが、なんせニットは多少高くても、アウターよりは手に入れやすい…という価格帯の物が多くて、どんどん売れていってしまうのですよ。
だから暫定的でも記事を出しておかないと、もう全国完売してます…みたいな悲劇が起きかねないので(実はもうバンバン起きています…)。
ニットはまた別に特集するかもしれません。
長年使える「良いニット」を買えるセレクトショップは?
「今年だけじゃなくて、長年使える良いニットが欲しい」と思った時に行って欲しい大手セレクトショップは…
「TOMORROW LAND(トゥモローランド)」です。
ここは値段はいわゆるセレクトショップオリジナル品というよりはドメスティックブランドに近い値段するアイテムが多く(昔はそうでも無かったような…)、その分ハイクオリティーなアイテムを作っています。
特にニットに関しては「TOMORROW LAND tricot」(tricotは「編み物」を意味する)という専用ラインが存在し、こだわりのアイテムを作り続けています。
というのもトゥモローランドは元々ニットメーカーからスタートしたらしく。
ニットにこだわりがあるのは当然なのでしょう。
ベーシックなニットアイテムから、ちょっとデザインの効いたものまで、全てハイクオリティに作られているので、ずっと使うことが出来るんですね。
http://www.selectsquare.com/shop/tomorrowland/goods/3051002
私は大学生の時に買ったトゥモローランドのニット、未だに冬になると引っ張り出してくるんですが、未だに綺麗ですからね(何年前に大学生だったかは秘密ですけどね、つ、つい最近ですよ)。
もちろんニットなので、ちょっとしたケアが必要になってはきますが(今度ニットのケアについても記事にしようと思います)。
前回の記事でもちょっと話しましたが、良いニットっていうのは結構数年もつものなんですよ。
ニットって脆いイメージありますけど。
良いニット欲しいな、と思ったら出向いて欲しいお店です。
今季、別のニット狙いでお店に行って「お、これは」と思ったのが こちら。
http://www.selectsquare.com/shop/tomorrowland/goods/2990881
アルパカ混ウールで作られたニットブルゾンなんですけど、ニットスタジャンに近い形。
ニットスタジャンというと、ムッシュラスネールというブランドの「TEDDY」というアイテムが思いつくのですが、輸入ブランドのため若干サイズ感が難しいのとスタジャンデザインに忠実に作られているために可愛らしくなってしまうんですよね。
(良いアイテムですけどねこれ。)
MONSIEUR LACENAIRE(ムッシュ ラスネール)ミドルゲージアルパカアワードニットブルゾン TEDDY
このムッシュラスネールをセレクトしていたお店に、中目黒を中心に展開していた「レコルト」というお店があったんです。
そのレコルトが出していたニットスタジャンが、日本人の体型にも合うし、ムッシュラスネールよりシックな配色・デザインだしで、かなり良かったんですが
トゥモローランドのニットスタジャンはその再来のようなアイテムで、なんだか嬉しくなりました。
(もうレコルトは閉店してしまってありません。)
もちろんニットという素材と、スタジャンモチーフということが相まってどこか可愛らしくはあるんですが、この時期カットソーの上に1枚でアウターとして使用出来るニットですね。
なかなかこの時期、気温的にちょうどよくてもカットソーにニット1枚だけだと寒々しい印象になってしまったりするんですが、ニットブルゾンなら1枚でOK。
インナーにしても見え方が面白いアイテムです。
トゥモローランドはとにかくニットの品質の高いお店なので、ニットを重点的にみたいなら是非寄ってほしいですね。
「こんなニット欲しいな」と思っていると大抵トゥモローランドにあったりします。
ちなみにトゥモローランドに行った目的はこのニットが見たかったから。
出典 http://men.tomorrowland.jp/
模様がくり抜いてある、という面白いニットです。
何故かネット通販には無いのですが、店頭にはありました(数週間前の話なので、在庫はなんとも言えないところですが…)。
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自ら「奇跡」と名乗るだけはあるクリーンなタートルネック
セレクトショップSTUDIOUSは、国内有力どころのドメスティックブランドはほとんどの扱いがあり、かつドメスティックブランドよりかなり値段を抑えたクオリティの高いオリジナル品を供給することで、今最も売れているセレクトショップと言っていいと思います。
ただオリジナル品は、前回紹介した同系列のUNITED TOKYOがSTUDIOUSと似たような、それでいてクオリティがちょっと上のアイテムを出していることが多いので、そちらもチェックするべきでしょう。
このショップの真の強みは、セレクトしているブランドとのコラボアイテム、別注品です。
ここのコラボアイテムは悔しいくらいセンスが良いですね。
ブランドが過去に出した人気アーカイブアイテムの復刻だったりとか、今のトレンドを適切に反映した、そのブランドの通常展開品にはない「これは売れるだろうなあ」と思わず唸るようなアイテムだったりを別注で出してくるのです。
ただ「インラインとは違ったもの」を出すことだけが目的のような別注が多い中で、コラボアイテムにきちんと付加価値を付けられているんですよね。
1961年創業のニットメーカー「ウメダニット」が展開する「WRAPNINGNOT(ラッピングノット)」への別注品は、その名も「奇跡のタートルネック」。
出典 http://www.studious-onlinestore.com/products/detail.php?product_id=14559
いきなり名前でハードル上がってますし、店員さんが「これ!奇跡のタートルネックなんですよ!笑」って接客しているのが目に浮かびますが苦笑、
しかし、これがなかなか、名前に負けないクオリティ。
「ミラノリブ」は、近年ユニクロルメールなどで大分お馴染みになった「伸縮性が少なく、しっかりとしたハリ感のある」表面、そういう編み方がされたニットのこと。
コットンのスウェットのようなそんなハリ感があったりします。
表面が毛羽立っておらず綺麗に感じますし、シルエットも綺麗に出ます。
腰で溜まりにくく、ストンと落ちやすいのも良いですね。
ミラノリブのこのしっかりしたハリ感のある編み地の良さは、ちょっと緩めにサイズを上げて着てもシルエットが崩れないこと。
ざっくりしたローゲージのニットならともかく、柔らかい、ハイゲージ~ミドルゲージのニットはゆるめに着るとトロトロとシルエットが崩れていってしまいます。
ミラノリブは厚めに作らなくても、ハリ感があるので、ちょっと緩めに着てもシルエットがキープ出来るんです。
ヘビーアウターに負けてヘロヘロになってしまうことがないのがミラノリブ。
分かりやすく普通のニットとの違いが出せて、最近増えてきたアイテムなのですが…
このラッピングノットSTUDIOUS別注はその中でも一番素晴らしい出来です。
まずライトグレーの色味が良いですね。
白、薄いライトグレー、濃いライトグレーといろいろな色が規則的に使われており、かなり綺麗な、クリーンな色味をしています。
これにより黒、ネイビー、チャコールグレーといったメンズの冬の基本色に加えて、カーキなどのミリタリーカラーにも合うかなり万能な色味になっています。
純粋にこのグレーは、機会があったら見て欲しいなあと思える本当に綺麗なグレーです。理想に近いですね。
特に青、ブルー、ネイビー系の服と合います。
ライトグレーは、曖昧な色故にそれこそ色々な色味が存在するわけですが、こういう綺麗なライトグレーは本当に希少。
これだけしっかりした生地感と、綺麗な表面感だと、まず間違いなく化繊混じっているんだろうなあと思ったのですが、何とウール100%使用。
これにはちょっと驚きました。
え?ウール100%でこの質感に出来るの?と。
確かに着心地良く、生地はしっかりとしていながらも、化繊のミラノリブにありがちな「パリパリ感」はない。
タートルネックですが、首元も全くチクチクしないんです。
厚みも、薄すぎず暑すぎず、ちょうど良いですね。
で、このお値段。
まあ絶対な値段は安くはないですが、ニットってやっぱり値段なり、みたいなところがあります。
基本的に値段で質を想像出来るような、そんなアイテムジャンルではあります。
そんな中で、これは正直に言って質の割にかなり安いと思います。
値段と質的に、今のところ今季最もオススメしたいニット。
これ在庫が急激に減っていまして、グレーならまだ全サイズあるんですが白と黒はほぼ完売(この記事のアップ時点で)。
別に残っているからグレーがオススメというわけではないんですが。
グレーも今週末を超えられるか?っていうくらいしか残っていないので、気になる人は早めにチェックしてみて下さい。
レディースでは色々な色が出ていたりするので、このコラボ継続して色々な種類を出して欲しいですね。
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あのブルーを探して
今季もナル男は通称田之倉ブルーのニットを探しているわけですが。
今季はATTACHMENTのカーディガンが、限りなく理想の青に近いですね。
出典 http://ovum.jp/?pid=106473799
ほんと言うと理想よりちょっと明るいんですが…。
着ていると絶対に高感度アップの青です笑
これ首元がポイントになっていて、後ろが長く(高く)なっているんです。
だから着ると首周りが寂しくなりやすいカーディガンスタイルにちょっとだけ変化を付けられるんですが、まああまり気にすることもない程度。
他の作りは、非常にオーソドックスなカーディガン。
着丈は最近のカーディガンの傾向からするとやや長いのですが、長すぎるということはないでしょう。
生地感も良いですね。
青いカーディガンって安いブランドは出してくれたりするんですが、その代わり黒などに比べるとすごく安っぽくなりやすいので、多少お値段はしますが、希少性故に欲しくなりますね。
「柄」をニットでどう表現するか?
「柄」のニットでの表現。
ニットは、秋冬に柄を取り入れるのに最も適したアイテム。
コートやボトムスで全面的に取り入れてしまうと、イメージが前面に出て固定化されてしまいますがインナーのニットなら、程よく柄を隠すことが出来るので、取り入れやすいのです。
出典 http://zozo.jp/shop/zozoviant/goods/11374230/?rid=1006
出典 http://shop.enharmonictavern.jp/shopdetail/000000000160/001/X/page1/recommend/
ちょっと面白い柄を取り入れてみるのもニットならハードルが低いですよ。
さてこの「柄」も、編みで表現されているとよりニットとしての質感が際立って良いですね。
出典 http://www.tempt.jp/products/detail.php?product_id=4061#detail-page
アランのケーブル柄はセーターの最もオーソドックスな編みの1つ。
FACTOTUMはずっとアランセーターを出しているのですが、今年はようやくシンプルな物がVALLIS ライン(オーソドックスなアイテムを展開するライン)から出ました。
よく見ると左右非対称というデザインが隠されているんですけどね。
このニット、お店に畳みで置いてあると、とてつもない厚さに感じて、うーんこれ絶対野暮ったくなるなあ…とか躊躇してしまうんですけど、着てみると思ったよりすっきり着れるんです(それでもハイゲージには絶対出せないボリューム感があります)。
出典 http://www.birdseye.ne.jp/fs/birdseye/br-factotum/1012931
春夏に出るコットン版の方がボリューム感は少なく、取り入れやすいのですが、この圧倒的なボリューム感と編みがもたらす「密度」は、冬のコートのインナーで絶大なインパクトがあります。
コートがシンプルならシンプルなほど威力を発揮するでしょう。
冬の本格到来まではダウンベストで楽しめそうです。
ざっくりとしたウール100%のニットって時にとてつもない値段になりがちです。
MEN'S NON・NO (メンズ ノンノ) 2014年 12月号
例えばこの表紙のニット、ええやんと思って値段を見ると、ドメスティックブランドのヘビーアウターが余裕で買えるくらいの値段をしていて、そっ閉じした思い出が…
だからFACTOTUMのアランニットも値段もそこまでべらぼうに高いというわけではないですね。
太い糸を使用しているので、着用すると毛も多少抜けるのですが、許容範囲でしょう。
よほど毛の付着しやすいコートなどでない限りはブラシで簡単にはらえると思います。
ハイゲージニットが全盛の今こうしたざっくりしたニットは手に取られにくいものなので、今から言うのもあれですがこれはセールで狙ってみても良いかも?
今最も旬なのは「畦」か「ワッフル」
ニットは今年は豊作なので、いくら字数を重ねても紹介しきれないほどなのですが…最後に今年の旬の「編み」と「色」を紹介して終わりたいと思います。
畦(あぜ)編みは、このように畝(うね)が並んでいるように見え、これを畦(あぜ)に見立てている編み方。
http://www.selectsquare.com/shop/urbanresearch/goods/2348758
リブ編みとも呼ばれます。
これが今ミドルゲージくらいのニットの圧倒的な主流。
Cardigan Rib Stitch L/S(畦編み)/crepuscule クレプスキュール
のっぺりした表情にならず、面に密度が生まれます。
これがシルエットの大型化がトレンドの今、生まれがちな空白部分を埋めてくれるのです。
出典 http://twelve0492233757.com/eccube/html/products/detail.php?product_id=4037
そしてこの密度感を保ちつつ、今季旬かつオススメなのが「ワッフル」。
ワッフルというと、カットソーではどうしてもかなりぴっしりした物が多いのですが、ニットになると緩やかなシルエットの物になり、その柔らかさや温かみが存分に出せます。
出典 http://www.smallking.com/shopdetail/000000014261/
例えば色が赤とかマスタードとかインパクトがあるものを除いて、地味な色だったり渋い色の場合はこの「密度」がポイントになってきます。
今季狙うはこの色!
残念ながら、今季早くも完売してしまったのがこちらのニット。
イタリーヤーンクルーネックニット 2453 [1012302]|LOUNGE LIZARD ラウンジリザード
イタリーヤーンクルーネックニット 2453 [1012302]|LOUNGE LIZARD ラウンジリザード
これは本当に早かったです。
9月の末くらいにはマスタードは全国完売。
ドメスティックブランドでも、ラウンジリザードくらいの規模があって、この早さでの全国完売は結構異例だと思いますね。
実物はかなり鮮やかな、茶色寄りのマスタードでかなり使いやすい色味。
この秋はこういった色味が注目カラーです。
ただこの色なら今季まだチャンスがあるんじゃないかな…。
というわけで引き続きニットリサーチを頑張りたいと思います!
今週末、給料日後、一気の気温低下でかなり冬物の完売スピードが上がるはずです。
分かっていても動けない…という人も欲しいものがあるなら、早め早めの行動をオススメしますよ!
気を緩めずどんどん記事を出していきたいと思います!
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