今年は遂に「スーパースター」が登場!注目のadidas×EDIFICE/IENA別注モデルシリーズ。単なる部分変更に留まらない徹底したこだわりをピックアップ!次はスタンスミスも控えている?
昨年から注目のadidas×EDIFICE/IENA別注スニーカーシリーズ。
EDIFICE(エディフィス)は、ベイクルーズグループが運営するやや大人めなセレクトショップ。
IENA(イエナ)も同様にベイクルーズグループが運営するレディースのショップです。
このEDIFICEとIENAはadidasと継続的に別注モデルをリリースしているのです。
「別注」モデルとは、ショップがブランド側に特別な仕様変更をしてもらった商品を指します。
通常別注品やコラボ品というのはちょっとしたカラーバリエーションなどで違いを出すのですが、このシリーズは徹底したカスタマイズを施し、地のモデルからは一味も二味も違うモデルに仕上げてしまうのです。
そして、このシリーズは毎回バラバラのコンセプトで作られているわけではなく、シリーズ全体としての一貫した連続性を持っているのが魅力です。
今日はこのadidas×EDIFICE/IENA SUPERSTAR80s (品番CG3603)をレポートします。
2017年春夏のスタンスミス総括はコチラ!
EDIFICEスーパースターの特徴は?前身であるスタンスミスモデルの存在
EDIFICEスーパースターの特徴は、アッパー全体が白く統一されていることと履き口からライニング・インソールをブラウンで仕上げて全体的にシックな印象に仕上げていること。
とにかく大人っぽく、とにかく都会的に…そんなコンセプトで仕上げられていることが分かります。
もっとありていに言うと、「一旦『スニーカーはカジュアルでスポーティーなモノ』ということは忘れて、思い切り洒落たモノを作ろうよ」という趣向なのです。
adidasやNIKEは、やはり「スポーツ」をコアとしたブランドですから、なかなかこういうファッションに特化したようなスニーカーは出せなかったんですよね。
そういう物は、「VISVIM(ヴィズヴィム)」などファッションブランドが出していたわけです。
例 VISVIM FOLEY-FOLK honeyee.com - Google 検索
最近だと「PAIRS IN PARIS」だったり。
出典 http://zozo.jp/shop/abahouse/goods-sale/9668284/
そんなスニーカーを昨年からEDIFICEは、スタンスミスというadidasを代表するモデルで実現してしまいました。
参考 2016 adidas×EDIFICE/IENA別注スタンスミス 「EX STAN SMITH EF」
出典 http://wear.jp/item/12786554/
以下これをEXスタンスミスと呼びましょう。
今回のEDIFICEスーパースターも、このEXスタンスミスのデザインコンセプトを色濃く受け継いでいることが分かります。
昨年のEXスタンスミスは、「スタンスミスらしさを極力削ぎ落とした」モデルでした。
スタンスミスをベースしているものの、スタンスミス氏の肖像はほとんど見えないくらいに薄く。
ヒールパッチのadidasのトレフォイルロゴやstan smithロゴも白で塗りつぶすことで極力目立たないように。
元々スタンスミス自体が非常にミニマルなスニーカーで、スタンスミス氏の肖像や、ヒールパッチのカラーによって文字通り「色が付いている」と言えるので、これを削ぎ落として、さらに履き口周辺~ライニングにブラウンを加えることで非常に洗練されたスニーカーに仕上がっていました。
では今年、ベースがスタンスミスからスーパースターへと変わり、何が変わったのでしょうか?
やはりスーパースターの主張は隠しきれない
スーパースターの特徴の1つであるスリーストライプス、「三本線」。
スーパースターは、 「白ベースのアッパーに、黒の三本線」を思い浮かべる人は多いと思います。
スーパースター80S G61070(復刻版・高級版スーパースターとも呼ばれる)
EDIFICEスーパースターは、同色で特に異素材感無く3本線を表現することで、3本線を目立たないようにしています。
しかしこれも、 スタンスミスの「パンチングのみのスマートな横顔」には比べると、まだまだ主張を残していることが分かります。
スタンスミス
スーパースター
さらにスーパースターの「顔」と言えるのが、つま先の貝殻のような「シェル」トゥ。
スーパースター80sと同じ、細かい指紋のような文様が付けられたシェルトゥ(実はこのモデルの正式名称はSUPERSTAR 80s EDIFICE、従って主要な仕様をスーパースターと共通している)
これを削ってしまえば、それはもうスーパースターではなくなってしまうでしょう。
以前、スタンスミスとスーパースターを比較し、スーパースターは主張のあるスニーカーであると述べましたが、スーパースターの主張はやはりこのモデルでも隠しきれていません。
同じコンセプトで別注品が作られても、このように結構違ってくるのがスタンスミスとスーパースターの面白いところですね。
EDIFICEスーパースターは、例え上品になっていてもスーパースター本来の主張を忘れていないのです。
もしこの主張が不要であると考えるなら、あるいは昨年のEXスタンスミスと似たモデルを探しているのであれば、あとで紹介するEDIFICEの新しい別注スタンスミスの方を購入するほうが良いかもしれません。
EDIFICEスタンスミスの細部のこだわりをレポート
EDIFICEスタンスミスの細部をレポートします。
個人的にはこの別注シリーズの細かいこだわりが好きですね。
まず大きいところから行くと、レザーの質感はどうなのでしょうか。
スタンスミス(復刻版・高級版)は2016年のモデルチェンジ(2017年も継続中)からシボ感(凹凸感)のある革を使うようになり、今年発売されたスーパースターブーストモデルなどもそれに近い革を使っています。
しかしEDIFICEスーパースターは、シボ感・凹凸感の無い、いわゆる一般的な「スムースレザー」と言っていい革が使われています。
現在EDIFICE店頭にはかなりの数のこのEDIFICEスーパースターが並べられているのですが、あまり革質にバラツキはありません。
現在の復刻版スタンスミスは、かなり革質にバラツキがあるのですが(凹凸感の有無など)、そのようなことはなさそうです。
EXスタンスミスでは塗りつぶされてしまっていたシュータン(ベロ)部分のロゴですが、こちらはベージュで薄く描かれています。
EXスタンスミスほどではないですが、従来のスーパースターがここをゴールドで表現していることからすると、やはり削ぎ落とされた感じがしますね。
ヒールパッチのロゴは白で塗りつぶされています。
こちらは昨年のEXスタンスミスを踏襲。
またこれはこの別注シリーズに限られないのですが、スタンスミスにはこのようにシュータンに靴紐を通せる穴が空いていますが、スーパースターには空いていません。
そしてこちらは昨年のEXスタンスミスには無かったディティール。
シューレースの先端にゴールドのセルチップをあしらったスペシャルなシューレースが使われています。
そう、これは昨年秋に発売されたEDIFICE/IENA別注シリーズ「ガゼル EF」に採用されていたディティールを受け継いだものです。
また、EXスタンスミスには、通常の靴紐の他に、細い「丸ヒモ」も付属していたのですが、これは今回も付属しています。
右が通常のシューレース、左が細い丸ヒモタイプのものを使用しているのですが、かなり印象が違うのが分かるでしょうか?
ただそちらの丸ヒモタイプには前述したゴールドセルチップは付属していません。
このようにセルチップのついたシューレースや、細い丸ヒモタイプに靴紐を変えるだけで、かなりスニーカーの印象は変わるものです。
セルチップ付きのシューレースはゲタバコさんから出ているモノを以前からオススメしています。
平紐(フラット)タイプ使用
丸紐(ロープレース)使用
[ゲタバコ] シューレース Metal Tip Flat Laces GTBC040 White X Gold White X Gold 120cm
これはフラット(平ヒモ)・ロープ(丸ヒモ)のタイプだけではなく、ヒモ自体の色(白・黒)、さらにセルチップの色(ゴールド・シルバー)と選べて、セルチップ付きのスニーカー用シューレースを探していた者にとっては待望の商品だったのですが、現在120cmしかラインナップが無く、その点だけご注意下さい。
EDIFICEスーパースターについているセルチップ付きのシューレースは、セルチップがスニーカーのシューホール(靴紐を通す穴)よりも若干大きくて、靴紐を通すのに苦労するんですが、ゲタバコの物はスムーズに通せます。
気になるスタンスミスとスーパースターのサイズの選び方、サイズ感に違いはある?
スタンスミスとスーパースターのサイズの選び方なのですが、店員さんは基本的には同じサイズ、あるいはスーパースターをスタンスミスのサイズから0.5cm上げると良いと云いますね。
両者はソールもアッパーも形状が違うものを使用しています。
スタンスミスの方がスマートで、スーパースターの方が少しぼってりしているので、スタンスミスの方が小さめに感じるかもしれませんが、履いてみると意外とスーパースターの方がキツく感じます。
モデルによる革質の違いなども影響するので一概には言えないのですが、私個人的には、同サイズだとスーパースターの方がキツく感じますね。
ただしサイズは変えないです。
靴のサイズ感は足の形からくる個人差がありますのであくまで参考までに。
次はスタンスミスがスタンバイ!adidas×EDIFICE/IENA別注シリーズは今年も要注目!
スーパースターの主張が不要であると考えるなら、あとで紹介するEDIFICEの新しい別注スタンスミスの方を購入するほうが良いかもしれない…と前述したとおり、次のadidas×EDIFICE別注モデルにはスタンスミスがスタンバイしています。
その名も EX StanSmith 「LEA SOCK」。
通常何枚かのレザーを貼り合わせて構成するスニーカーのアッパーですが、このモデルは一枚革のレザーを使用するようですね。
そのためディティールやフォルムなどが従来のスタンスミスとはかなり異なっている様子。
各パーツに1枚革ならではの「折り畳み」が見られます。
出典 blog.baycrews.co.jp/edifice/?p=113310&_ga=1.202467159.736022471.1480524598
今まで一枚革のスタンスミスというと「スタンスミス DECON(デコン)」 があったのですが、それとは全く違うようです。
参考 スタンスミス 「DECON」
このEX StanSmith 「LEA SOCK」は、3月10日、EDIFICE各店舗にて発売開始予定だそうです。
うーん、ネット上では予約が殺到しているようなので、買えるか不安ではあるのですが、とりあえず買う気でいます。
かなり欲しいですから笑
いやー今年はもうスタンスミスは打ち止めの予定だったのですが…。
正直昨年のEXスタンスミスの後継はこちらのLEA SOCKの方が相応しいかも。
カラーリングこそ似ていますが、EDIFICEスーパースターはやはりスーパースターですからね。
スタンスミスにしてもそうですし、今年も1年間adidas×EDIFICE/IENA別注シリーズは注目しておいたほうが良さそうです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク