2018年、流行る髪型は「ウルフ」?遂にウルフは復活するのか?以前流行ったウルフと2018最新型ウルフの違いとは?マッシュはどうなる?2018年ヘアトレンドを考察しよう
「マッシュ」が「マッシュルーム」に回帰していった2017年
ここ数年メンズの圧倒的なヘアトレンドは何と言っても「マッシュ」スタイル。
マッシュとは「マッシュルームのような」「マッシュルームヘアー」から来ています。
要するにフロント(前髪)、バック(後ろ)、サイド(横)と、ヘアスタイルのメインパートをある程度同じ長さに切りそろえた髪型のことは全てマッシュと呼びます。
全体を同じ長さに切りそろえてからアレンジしていく髪型なんかは「マッシュベース」なんて言われますね。
だから極端なヘアスタイルを除くと現行のメンズヘアスタイルはほとんど「マッシュ」の定義に含まれます。
「マッシュルーム」とは程遠い軽いスタイルも一応マッシュなのです。
そして近年、圧倒的なトレンドになったのがこの「マッシュ」に加えて「ネープレス」。
前から見た時に「えりあし」が見えないくらいに短い、あるいは刈り上げてしまうヘアスタイルのこと。
このネープレスに加えて、2017年は「より丸く」「より重く」、といったニュアンスが強まり、いわば狭義の「マッシュルームヘアー」に回帰するような流れが強まりました。
これによって「マッシュ」は、重くて丸い、より「マッシュルームのような」髪型、という本来の意味に近付いていったのです。
2017年、こんなヘアスタイルを街でたくさん見掛けるようになったはずです。
2018年現在、「マッシュ」と言えばこのようなある程度重さを残したヘアスタイルを指すようになっています。
今メンズはこんな感じにしておけば間違いない、という感じになっていますよね。
2018年、メンズヘアスタイルに「ウルフ」が復活する?
しかし、大流行の後には必ずトレンドが「しぼむ」のです。
流行り過ぎたトレンドには飽きが出て、変化を求める流れが生まれるからです。
ちょっと「重たいマッシュ」にも飽きが来そうな雰囲気…。
そこで2018年、メンズヘアサロンが新たなトレンドとして流行らせようとしているのが「ウルフ」です。
ウルフとは、えりあしが長めのヘアスタイルのこと。
2年ほど前に少しだけ復活の兆しのあったこのウルフですが、昨年2017年はむしろネープレスマッシュがより流行ってしまいました。
ネープレスマッシュがトレンド全盛のときは、どうやってもウルフは復権出来なかったのですが、今年ようやく順番が周ってきた感があります。
「今年流行らなきゃ、もうしばらくウルフはダメだろう」と冗談半分に言われるほどです。
ウルフは遂に復活するのでしょうか?
2018年型ウルフと以前のウルフとの違いとは?
以前に流行していたウルフスタイル
以前に流行していたウルフスタイルは、えりあしを外ハネさせた上で、トップ(あたまのてっぺん)を逆立てて、鋭くシャープな「ダイヤモンド」を作るものでした。
2018年の最新ウルフは、えりあし以外はマッシュスタイルの「丸み」を承継。
フロントも重みを残します。
この重みが、ウルフスタイルのえりあしの突出感を抑えてくれます。
以前のウルフはサイドが長く、えりあしとサイドに重み的な繋がりがあったのですが、最新ウルフはサイドは短めに、軽さを出します。
サイドは短く、軽い。
トップをトサカのように逆立て過ぎない。
マッシュと同様に「丸み」を意識する。
これを守らないと、ホストですか?というような、ちょっと「古くさいウルフ」になってしまいます。
以前流行したウルフがそのまま復活するのではなく、既存のマッシュの延長線上に新型ウルフはあるのです。
ウルフが向くのは、セットが好きな人?ウルフは頭・顔の形を補正する力がある
人の頭、顔は、「たまご型」に見えるのが、最も綺麗な黄金バランスとされています。
ところが実際は一人一人頭、顔の形は違います。
そこで髪型によりカバーしていくわけですが、えりあしがあると、頭、顔全体をたまご型に見せるための「ダイヤモンド」が作りやすい。
頭や顔の形を補正する力は、ウルフの方が高いのです。
頭、顔の形にコンプレックスがある人は、ウルフを取り入れると良いかもしれません。
またセットが好きな人にも向くのがウルフです。
と言うより、セットが嫌いな人には向かないのがウルフと言ってもいいでしょう。
何故なら、セットをせずにストンとえりあしが落ちてしまうような髪型は、サイドが長いウルフと同様、古くさいニュアンスが出てしまうからです。
セットが面倒だという人は、ウルフではなくネープレスを選択するか、パーマをかけるのが良いでしょうね。
ヘアサロン発だけでは、トレンドヘアは生まれない
ヘアスタイルのトレンドを作るには、サロンモデルだけではなく、芸能人、YouTuber、インスタグラマーなどインフルエンサーを巻き込んでいく必要があります。
2年ほど前もメンズヘアサロン発でウルフ復活を目論んだことがありましたが、結局芸能人などが付いてこなかったんですね。
その点今回のウルフ推しは、サロンによっては2017年の秋口から計画されていて、そのための「仕込み」も入念だったので、これは結構本気なのかな?と思っていました。
YouTubeなどでのアピールもあり、有名メンズヘアサロンでのウルフオーダー率はかなり高くなっているそうです。
これが、果たして一部のヘアサロン以外にも、そして全国的な広がりを見せるのか?
そこにはヘアサロン初のトレンドにインフルエンサー達が追従するか?の他に、大きな壁があります。
ネープレスの機能性の壁をウルフは超えられるか?
えりあしを前から見えないくらいに短く、あるいは刈り上げてしまう「ネープレス」スタイル。
これが以前のトレンドスタイル、ウルフを駆逐し、ここまで普及した理由は「機能性の高さ」にあります。
えりあしが無いので夏場は涼しいし、スタイリングがラク。
このラクさに一度慣れてしまうと「もうえりあしは伸ばせない」となってしまう人が多いのです。
さらに簡単に清潔感が得られるというメリットは大きかったと思います。
校則をクリアーしやすいし、ビジネスヘアにも取り入れやすい。
就活のアドバイスでは「えりあしを短く切りましょう!」なんて言われます。
極端な事を言ってしまうと、ウルフは「盛れる」。
ネープレスは盛れない。
けれど、好感度を得やすい。
どちらがモテるか?と言うと、それはネープレスなマッシュなのかなと思います。
また現在のメンズファッションはとにかくとんがったスタイリッシュ性よりも、「丸み」とか「ナチュラル」、「優しさ」や「柔らかさ」といったキーワードを求められます。
最近はテストステロンからオキシトシンの時代へ、なんて言われますが、そういう意味でもより時代に合っているのはネープレスマッシュなのかなと思います。
ウルフを取り入れるにしても、前述の通り2018年的要素をしっかり意識したものにする必要があります。
まずはウルフとネープレスの良いとこどりから!?
というわけで、どこまで広がりを見せるか未知数なウルフ。
個人的には2018年中にネープレスマッシュをウルフが駆逐してしまう、なんてほどは流行らないと思っています。
そこで、ウルフを取り入れるにしても、様子見も兼ねてまずはえりあしが前からギリギリ見えるくらいにチェンジしてみましょう。
ネープレスマッシュが伸びてきたら、再びえりあしを刈り上げたり短くしてしまうのではなくキープしてみる。
どうせ本格的なウルフにするのには、えりあしが伸びるまで数ヶ月かかります。
中途半端、とも言えますが、えりあしは短くてもあるかないかで雰囲気がかなり変わってくるので、気分も変わります。
これは違うな、と思えばネープレスに戻せば良いのです。
ウルフを継続するか否かは夏に決める?クセ毛はウルフの方がラク!?
ウルフを継続するか否かは、暑くなってくる初夏くらいに決めるのが良いでしょう。
何故ならウルフが真価を発揮するのは暑くなってきて薄着になってきた時だからです。
一般的には「夏は短く、冬は長く」なるのがヘアスタイルの基本と思われがちですが、ファッションとの兼ね合いで考えれば、「夏は長く、冬は短い」方がバランスが良いのです。
冬はマフラーなど首まわりが重くなり、えりあしと干渉してしまいます。
逆に夏は首まわりに何も無いので、ウルフが活きてくるのです。
もっとも、やはり夏場にえりあしが長ければ暑苦しく感じるのも事実。
そこは機能性も考えて、無い方が涼しいと考えて切ってしまうのもアリです。
ちなみにクセ毛の人はえりあしが長い方がスタイリング自体はしやすいと思います。
クセがあると、ネープレスの場合クセが出ないように刈り上げていないとせっかくのスッキリ感が出しにくいものですし、ウルフ程度の長さがあればヘアアイロンによる矯正が可能です。
外ハネもクセ毛の方がさせやすいでしょう。
何故ウルフが新鮮で再び求められているのか?
何故またウルフが新鮮に感じられるようになったのか。
1つはマッシュの「重さ」に対する飽きがあると思います。
2017年のマッシュは「重さ」に比重が掛かり過ぎました。
流石に重すぎる…というスタイルも量産されてしまった感があります。
2018年のトレンドヘアは、より「軽さ」や「動き」が求められるようになるでしょう。
ウルフはえりあしによってこの「軽さ」や「動き」をマッシュに与えやすくなります。
既存のネープレスマッシュも、「丸み」をキープしつつも、より動きを出すことを意識するほうが良いかもしれません。
大人はデコ出し!ツヤ感センターパート!
もう1つ、スキマの無い重い前髪マッシュが流行り過ぎて、前髪を上げるスタイルがかなり新鮮に感じられるようになりました。
この流れで、ウルフに続いて「センターパート」にもリバイバルの流れが来そうな気もします。
ジェルのようにガチッと固めすぎない、ツヤ感ワックスなどスタイリング剤が揃ってきたのも後押しになりそうです。
今後ツヤ感スタイリング剤も紹介予定です。
自身の「適性」も見ながら髪型を取り入れていく
女子ウケではおそらくナンバーワンの重めマッシュスタイルも、髪質の良さだったり、メリハリが比較的少ない、のっぺりしたスタイルへの適性が求められます。
このスタイルは野暮ったさと表裏一体、人によっては全く似合いません。
また、本当はナチュラルなスタイルのはずなのに、髪質によっては作るのに手間が掛かりすぎたりしてしまうのです。
えりあしも、短いほうが必ずしも扱いやすいとは限らず、ある程度長さがあったほうがコントロールしやすかったり。
2018年はトレンドが大きく動きそうな気配はありますが、まずは適性を大事にしてヘアスタイルを選びたいですね。