「スタンスミスの次に来るadidasスニーカー」として着々とシフトが敷かれるGAZELLE(ガゼル、ガッツレー)…本当にブームは来るのか?とうとう発売されたEDIFICE別注モデルをレポート!隠されたギミックやサイズ感まで詳細にお伝えします。もう1つのエクスクルーシブモデル「真っ白なガゼル」も登場!!
秋冬モノのレポートをどんどん進めていきたいわけですが、まずは先日お伝えした
GAZELLE(ガゼル、ガッツレー、この記事では以下adidas公式に準じてガゼルと記載)のEDIFICE別注モデルのレビューなどを行っていきたいと思います。
この秋のスニーカー事情、ハイテクスニーカーブームも一段落?
今年前半までのスニーカー市場はadidasが席巻していました。
ローテクスニーカー、オールドスニーカーで言うとスタンスミス。
そしてハイテクスニーカーで言うと「BOOST(ブースト)」を使用したウルトラブーストなどが発売直後プレミアが付くほど人気でしたが…
この秋一気にアンケージド、NMD、ウルトラブースト、チューブラーなど人気シリーズに多数のモデルが発売され、供給過剰気味に…。
これまでプレミアがついていたモデル達もどんどんそうではなくなってきています。
公式オンラインでは瞬殺だったり(これには色々理由があります)、オークションの世界では多少プレミアがついていたりしますが、店頭では余っていたり。
「今までだったら行列してたけど、朝から1人しか並んでいなくて拍子抜けした」なんて話も店員さんから聞きます。
各モデル本当に欲しい人には行き渡る体制が整ったというか、入手難度は相当下がりましたね。
各シリーズの本当に人気の高いカラー・モデル以外で、今後無条件に入手困難なシリーズとなるのは、カニエ・ウェストとのコラボ「yeezy Boost(イージーブースト)」くらいではないでしょうか。
ADIDAS Yeezy Boost 350 by Kanye West/アディダス イージーブースト350 ムーンロック【160903】
ではローテクスニーカーの方はどうか?と言うと、こちらもスタンスミスブームが落ち着いてきました。
今年春は大人気でしたが、夏には動きが停滞。
秋冬に入って街が徐々にファッションモードになっていく中で、徐々に勢いを取り戻しつつあり(このへんはGoogle Trendsなどを見ると分かりやすいです)、廉価版グレーの登場や、ラフシモンズコラボ、ユナイテッドアローズコラボモデルの発売を控えていたりするのですが、どうなるのでしょうか。
スタンスミスの次、として続々シフトが敷かれるGAZELLE(ガゼル)
スタンスミスの次にくるadidasのローテクスニーカー、として着々とシフトが敷かれているのがGAZELLE(ガゼル)。
この夏にクラシックなスエードを用いて、90年台のモデルを忠実に再現したという 「GAZELLE VINTAGE SUEDE PACK」が発売されたのを皮切りに続々とコラボモデルの発売が決定しています。
先日お伝えしたEDIFICE別注モデルに続いて、ユナイテッドアローズも別注ガゼルを発売。
【ユナイテッドアローズ/UNITED ARROWS】 別注 <adidas(アディダス)>GAZELLE
こちらも「3本線」を同系色にして、通常ラインのガゼルにはない、ワントーンのグレーでまとめたシックなモデルになっています。
ガゼルは通常ラインも含めてほとんどのモデルが「GAZELLE」とゴールドロゴが入っているんですが、こちらはロゴも同系色で塗りつぶしてあります。
【ユナイテッドアローズ/UNITED ARROWS】 別注<adidas(アディダス)>GAZELLE スニーカー
こちらのガゼルUAは男女ともに、「大人が履ける」モデルになっていますね。
スタンスミスもそうなのですが、どうしてもスニーカーというのは10代20代前半を中心にトレンドが展開されるので、大人が履くのは気恥ずかしかったりするんですが、こうしてシックにまとめたモデルを展開してくれるのは非常に有り難い。
このガゼルUAとも迷ったのですが、私ナル男は初志貫徹でEDIFICEの方の別注モデルを購入。
今日はそちらをレビューしたいと思います。
魅惑の別注ガゼル、「GAZELLE EF」
先週発売となったEDIFICE別注ガゼルことGAZELLE EF。
http://www.selectsquare.com/shop/edifice/goods/2926106
入手してからちょっと時間が経ってしまいました。
発売直後とはいきませんでしたが、レポートします。
結論から言うとあらゆる人にオススメしやすいモデルになっています。
スウェードのベージュ基調による、3本線までワントーンのモデルになっているのですがそれだけではありません。
画面スペックによっては伝わりにくいと思うのですが、各所で使われているベージュの色味が異なるのです。
これは公式画像のほうが伝わりやすいかも?
http://www.selectsquare.com/shop/edifice/goods/2926106
アッパーの切り替え部分がそれぞれ「グレーに近いベージュ(グレージュ)」と「白に近いベージュ(いわゆるベージュらしいベージュ)」の2色使われています。
アッパーの外側には、グレーに近いベージュがメインに使われ、3本線部分が白に近いベージュが使われています。
対してアッパーの内側は白に近いベージュが使われ、3本線にはグレーに近いベージュが使われています。
後ろから見ると、切り替えされているのがよく分かりますね。
つまり内側と外側でアシンメトリー(左右非対称)になっているんですね。
見る方向、角度によって表情を変えるという、これがただのベージュスウェードのスニーカーにはない面白さ。
他にはないギミックなので愛着が持てますよね。
ただし同じワントーンのベージュでまとめられているので、奇抜な印象は全く無く、全体の印象としてはシックに仕上がっています。
ソールも、adidasの復刻版スタンスミスなどでお馴染みのクリームソール(オフホワイトのソール)ではなく、真っ白な物が使われているので全体としてクリーンな雰囲気、清潔感も抜群。
オリジナルの金のセルチップが、シューレースの先端についていて高級感をアシストしています。
(これにともなってスタンスミスEFについていた細いシューレースは今回は付いていません)
よく考えられていますよ。
ガゼルのブームが来るのか来ないのかは正直半信半疑なところがありますが(多分来ないでしょう)、そうしたトレンド的なことを除いても是非オススメしたい好モデルです。
前期のスタンスミス別注もそうでしたが、EDIFICE別注は「買い」ですね。
細身のフォルムとそのデザイン、雰囲気から、デニムからスラックス、ワイドから細身までありとあらゆるパンツと合う守備範囲の良さを持っていそうなことも
様々な人にオススメ出来る理由ですね。
前回のスタンスミスはこだわりまくっている代わりに値段が通常モデルより高すぎる懸念がありましたが、今回はこだわりの割に価格は抑えめで、通常モデル(高級ラインの「GAZELLE VINTAGE SUEDE PACK」との比較)と同じくらいですし。
ZOZOタウンやアイルミネ、セレクトスクエアなどで販売しています。
スタンスミスの時も最初はそうでもなかったのにジワジワと在庫がなくなっていったので、お早めに。
おそらく秋冬シーズン本格到来の前には完売してしまうと思います。
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細身ガゼルのサイズ感は?
ガゼルはやや平べったさのあるモデルで、ドレスシューズのような、細身な印象があります。
そこでサイズ感が気になるところだったのですが、やはりやや細いですね。
分かりやすく、細身スニーカーの代表格であるスタンスミスとくらべても、ガゼルの方が細いのではないか?と感じます。
どちらもサイズ28cm。
あくまで参考までに、ナル男はスタンスミスを27.5~28.0cmで履きますが、
ガゼルは28がジャストで27.5はきつくて穿けませんでした。
大体スタンスミスより0.5cmほどサイズをあげると良いかもしれません。
もっとも靴ほど個人差のある物も無いのであくまで参考までに。
秋冬において重要な役割を果たす、ベージュの効能「黒の緩和」
私がこのようなベージュスニーカーを推したい理由の1つには、ベージュには「黒の緩和」を促進させる効果があるからです。
秋冬はスタイリングが重くなりがちだから、足元は軽やかにした方がいい、などとはよく言われますが、別にこれは足元に限りません。
黒という色はメンズにおける最重要色。
使わないのは不可能というくらいの色ですね。
これをコートなどに使うので、どうしても秋冬は黒の面積が大きくなります。
こうして秋冬は黒が強調されやすいので、これを緩和しようというのが秋冬のテーマの1つになります。
温かみのある、柔らかさを感じる素材であるスウェードという素材と、ベージュという色味の組み合わせはまさにこの「黒の緩和」に最も適した組み合わせなんですね。
http://www.selectsquare.com/shop/iena/goods/2925500
男女ともにオススメしたいモデルだったが既にレディースの在庫は干上がりつつある…
もう1つのエクスクルーシブモデル!スムースレザーの「白のガゼル」登場!
EDIFICEからは上述のベージュのガゼルの後にさらに別注エクスクルーシブモデルが登場!
それがスムースレザーの「白のガゼル」です!
http://www.selectsquare.com/shop/edifice/goods/3115028
こちらのモデルはスウェードを基本とするガゼルにしては珍しいスムースレザーのモデル。
より「ジャーマントレーナー」を彷彿とさせるモデルに仕上がっています。
MARTIN MARGIELA マルタン マルジェラ ライン22 ジャーマントレーナーシューズ WHITE ホワイトREPLICA レプリカ
白のガゼルは本当に真っ白なジャーマントレーナーといった感じ。
よりトレーニングシューズ感が強いのが特徴です。
したがって、全身がカジュアル過ぎると、トレシュー感が強く出過ぎて、スポーツテイストに寄りすぎてしまいます。
出典 http://zozo.jp/coordinate/?cdid=8660918
全体的にシックなコーディネートの最後のハズシなどに使うのが良いでしょうね。
スウェードスニーカーのお手入れはどうしたら良い?
最後に、スウェードの靴の手入れについて簡単に述べておくと、そこまで特別視する必要はありません。
軟質ゴムなどで出来た、「スウェードブラシ」などが出ているので、特別にスウェード用の物を買い揃えなければならない…と感じるかもしれませんが
基本的には汚れが酷くて、ゴシゴシやらないといけない場面以外、ブラシでさっと表面のホコリを払うなどの用途なら、通常の靴ブラシで十分です。よほど力を入れない限り表面が傷つくとかはありません。
(当たり前ですがホコリを払う用のやつですよ、色のついた靴クリームを塗るのに使うブラシをそのまま流用するのはダメです)
もちろん専用の物があるのにこしたことはありませんが。
心配な場合は、専用の物を買ったほうが良いでしょう。
いずれ必要になるかもしれませんし。
安い物も出ています。
次に専用の防水スプレーを買うべきか?なのですが、こちらも
「使えないと明記されているもの」以外は使って大丈夫です。
このブログでもオススメしているウォーターストップやナノプロもちゃんと起毛製品にも使えると明記していますよ。
一方で革に栄養を付与する効果のあるものとして紹介したモウブレイのナッパケア(旧ウォーリーナッパケア)はスエードは不可です。
使用できません。
栄養を与えたい場面では、専用の物が必要となってきます。
買って数カ月後、その時が来たら買うので大丈夫です。
ちなみにこの手のスエード用の栄養スプレーは数多あるのですが、必ず「無色」や「クリアー」「ニュートラル」など色の付いていない物を買いましょう。
ナル男は以前、色の付いた物を誤って購入してしまって、無色の物を買い直すという初歩的なミスをしてしまったことがあります…。
何故か靴ケアグッズを多数所有しているナル男。左が有色(黒)、右が無色。
あまりケア面で難しく考えず、このスエードスニーカーを楽しんで欲しいなと思いますね。
ただ…。
濃インディゴのデニムに合わせるなら、ロールアップした方がいいかもしれません。
基本的にはこのスニーカー、ローテクでどんなパンツとも合いますし、スソと干渉しても大丈夫なのですが、インディゴの色落ちが付いてしまうという不安があります。
インディゴの染料がスエードに付着すると、まあ取れないですよ。
雨に祟られるともう目も当てられません。濡れて落ちたインディゴが毛足の長いスエードにしっかりと付いてしまうんですね。
僕もお気に入りのベージュスエードスニーカーをそれでダメにしたことがあって、同じ思いをしてほしくないので、
防水スプレーをしていても、付着しないとは言い切れませんし。
そこだけ注意をしておきたいと思いますね。
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