全く違う形に生まれかわったパナソニックの「ナノケア」、その真価は「速乾」ではない!?メンズも使いやすいデザインに!
発売前から勝手に「買わなきゃ…」という謎の使命感を持ってしまったドライヤー。
それが、Panasonicの「ナノケア EH-NA0J」です。
ヘアードライヤー ナノケア(ディープネイビー)EH-NA0J-A
元々、私はこのヘアドライヤーの3世代前の「EH-NA0B」のナノケアを愛用中。
私はとんでもない多毛&クセ毛(おまけに乾燥毛)のコンボで、何もしなければ凄まじく髪が広がってしまう髪質。
ところがこのナノケアを使うと、まあまとまる、まとまる。
一昔前は家庭用ドライヤーは美容室用のドライヤーにパワーで敵わず、乾くのが遅い!となっていましたが、今の家庭用最上位機種は普通に大パワーで素早く乾きますしね。
もうナノケアしか使わん!と思っていましたが、新作はマイナーチェンジといったところに留まっており、流石に買い替えるほどでは…。
ところが22年の新作は、見るからにヤバい。
もうルックスが従来と違い過ぎるでしょ?
従来と全く異なるルックス、「速乾」というキーワード
ドライヤーらしい外観だった従来から、全く違う外観に生まれ変わったナノケア。
このデザイン、そしてカラーリングは男性にも受け入れられやすいものでしょう。
メンズ向けと言われても納得してしまうほど。
純粋にカッコいいですよね?
私が以前買ったモデル(EH-NA0B)の時は、カラーリングはリュージュピンクとピンクゴールドしか無く、明らかに女性のみをターゲットにしたそれでしたから。
その後、20年に発売されたモデルからはネイビー系の、男性も受け入れやすいカラーリングが登場しました。
そして今回はデザインからしてメンズも手を出しやすいものになっています。
大きさもかなり小型化され、高さ22.1×幅14.8×奥行7.4cm。
従来は高さ22.8×幅21.4×奥行9.2cmでしたから、特に横方向に対してかなりスリム化されています。
体積は3割近くも減っています。
近年はバルミューダなどのデザイン家電を持ち出すまでもなく、デザイン性も家電に求められるようになりましたから。
インテリアに溶け込むルックスの良さも、大きなアピールポイントになると思います。
折り畳まずに収納出来るようになりましたし。
今回この外観と、「速乾性」というキーワードを大きく打ち出したのは、明らかに「対ダイソン」という狙いもあるでしょう。
折り畳まず、横にスリムなこの外観は、ダイソンのそれを連想させます。
そしてダイソンがウリにしている、速乾・大風量までナノケアもアピールしてきました。
元々ドライヤーとしての使い心地や、仕上がりの良さはパナソニック・ナノケアのほうがダイソンよりも圧倒的に上だったのです。
私もそこの部分で、男性向きのカラーが無くともナノケアを買いましたし。
ただダイソンは、デザインやブランディングがすごく上手いんですよね…。
Appleほどではないにしても。
ドライヤーとしての「実力」だけでなく、それ以外の部分でも、いよいよダイソンのパイも食いに来ているな…と。
あとはこの値段、出せる?というところですが、まだまだダイソンのほうが高額ですし、高級ドライヤー市場という意味ではそこも優位性があるのかな、と。
新ナノケア、実は「速乾」がウリではない?その真価は?
実はこの新・ナノケア、従来と比べて、そこまで「速乾」の違いを分かりやすく認識出来るものにはなっていません。
一応風量効率がアップして、この小ささにも関わらず、ナノケア史上最大の風量を誇るものの。
そもそも私が使っている3世代も前のモデルですら、大風量でしたし。
髪が乾く速度というのは、温度や湿度、乾かし方などが大いに関係していて、その条件を同じにしないと正確な測定は出来ないのですが。
発売から約1ヶ月、出来る限り同じ条件で試してみても、せいぜい数十秒-1分程度しか短縮出来ず、数分などの大幅に早く乾く、ということは無かったですね。
従来と一番違いを感じるのは、温風の温度です。
従来のナノケアは、温風温度が約125℃。
新・ナノケアは、温風温度が約95℃。
大幅に熱が抑えられているのです。全然、熱くないんですよ。
またスマートセンシングを搭載。
風温を自動でコントロールして、暑い時期には温風の熱さを低減し、快適に髪を乾かすことができます。
これ本当に大きくて、夏のドライヤーって本当シンドいんですよね…。
お風呂から出て、一通りドライヤーし終わったら、今度は汗をかいてしまったりして。
この「熱くない、でも早く乾かすことが出来る」というのが新・ナノケアの最大の真価だと思いますよ。
「暑くて、ドライヤーの時間が苦痛…」なんてことがないのが最大のウリではないでしょうか。
出来れば梅雨前くらいに出して欲しかったくらい…。
また熱くないので、熱いから頭皮から離す、みたいな余計な動作をしなくて良い。
熱もこもらないので、乾かしたいところを集中的に乾かすことが出来ます。
ナノイーとミネラルの噴射口もより髪と頭皮に近くなり、ケアの効果も高まる、と良い事ずくめ。
私は、後頭部の、特に下の方が髪が多くて、まあ乾きづらいのですが、そういうところもかなり乾きやすくなります。
部分的な乾きづらさを感じている人には、付属の別付け「根本速乾ノズル」がオススメです。
付属の「根本速乾ノズル」を使えば、絞られた強い風を根本に送ることが出来るので、毛量が多く根本が乾きにくい方にオススメ、他に「セットノズル」も付属
風量に加えて、そうした熱から生まれる無駄のない乾かし方を出来ることで、熱くないのに速乾、を実現しているんですね。
熱による乾燥がしないので、短期的にもかなり違いを実感出来ます。
ダメージによる広がりがかなり抑えられる。
私は髪を切ってから3週間ほどで「髪、重いな…」となり、4週間で「ダメだ、重い…」、5週間で我慢できない、となるのです。
今のところ髪を切って3週間でもさほど髪の重さを感じず済んでいます。
これ長期的に見たら、熱ダメージの観点から相当違いが出てくるんじゃないかなと。
まだ男性は、月1ペースでしっかりカットすることで、そんなに過度なダメージというのは出ないと思うのですが。
これ髪の長い人の場合、相当違いが生まれそうですよね。
ナノケアのウリである「温冷リズムモード」も健在。
HOTとCOLDの間にある「←→」マークが「温冷リズムモード」
これはその名の通り温風と冷風をリズム良く交互に自動で切り替えてくれるモード。
美容室で仕上げに使うテクを再現してくれるんですよ。
9割方乾いたら、ボリュームを抑えたい場所に温風を当てた後、冷風を当てて、グッと手で抑えます。
(この時、押さえつけた手をさらにグッと下に引っ張るようにすると、さらに根本が抑えられます。)
髪は熱い温度から急激に冷ますことで形が定着しますから。
こうすることで根本が抑えられて、ボリュームを抑えることが出来るのです。
ヘアアイロンをしなくても、ある程度髪型がキマりやすくなるし、ヘアアイロンを使うにしてもグッと作業量が減ります。
これを普通のドライヤーで温風→冷風といちいち切り替えるのは大変なんですよね。
その後ヘアアイロンを使うにしても、使わないにしても、ベース・土台を作るのはドライヤーですから。
毎日必ずと言って良いほど使うものですから、投資する価値は大いにありますよ。
これプレゼントにも良いと思うんだよな…。
指輪やネックレス等、あらかたあげてしまったという場合、こういうオシャレで実用的な家電も喜ばれるものですよ。
今回箱もシックなので。
箱を開けるとまず、85年目の集大成と謳っているけれど、それも伊達じゃない…
彼女と同棲している場合や、奥さんにプレゼントしたら、喜んでもらえるし、自分も使えて嬉しいし、ってなりますし。
いやー本当、ドライヤーはダイソンじゃなくてパナソニックだよ、って言ってきたのですが。
マイナーチェンジではなく、外観からガラッと変えてきて。
でも本質的な使いやすさや仕上がり具合は変わらない、むしろそこも良くなっている。
全くスキが無くなりましたよ。
ヘアードライヤー ナノケア(ディープネイビー)EH-NA0J-A
コスパならイオニティシリーズがオススメ
いや、いくらなんでも4万円近いドライヤーなんて買えんよ…と言われるかもしれません。
そりゃ、そうです。
損はさせない自信はありますが、そんな気楽に買えるモノじゃあない。
ただ、風量の少ないドライヤーだけは、やめて欲しい…。
本当大切な時間の無駄ですからね。
たまにビジネスホテルとか行くと、置いてあるドライヤーの風量の小ささにイライラしてしまいますから。
コスパなら、パナソニックのナノケアとは別ライン、イオニティシリーズがオススメです。
イオニティシリーズもナノケアシリーズと同様、ここ数年で格段に進歩しています。
少し前までは、美容室専売品がオススメでしたが(例えばノビーなど)、上位モデルは価格が高くなっていて、コスパの良さは低下しましたし。
特に「温冷ツインフロー」を搭載した、イオニティの中でもより上位のモデルがオススメです。
風量だけなら、イオニティシリーズ最新モデルの「EH-NE7G-T」はナノケアを超えます。
もちろんナノケアほどではないものの、速乾性だけではなく、仕上がり具合も良好。
温冷ツインフローは、温風の外側から冷風が出る構造のこと。
ドライヤーを動かして使用すると温風と冷風が交互にあたり、髪1本1本の毛流れを整え、なめらかなツヤを作ります。
これが風量だけではない、イオニティのウリ。
ナノケアって、最新モデルではない、いわゆる型落ち品も、そんなに安くならないんですよね。
だから買うなら思い切って最新モデルを買ってしまったほうが良いのですが(今回はマイナーチェンジに留まらない、大幅なモデルチェンジなのでなおさら)、コスパ重視ならイオニティです。
グッと出費を抑えられますからね。
それでいて、満足できるクオリティもしっかり持っています。