【ブランド紹介】MARKAWARE(マーカウェア)&marka(マーカ)、全国のオンラインショップを一気に見れます!
MARKAWARE(マーカウェア)とは?ブランドの特徴、先進的な取り組みをハイクオリティーなアイテムで結実してしまう未来志向のブランド!
今日紹介するブランド、MARKAWARE(マーカウェア)は、後述するmarka(マーカ)に並行する存在として2009年にスタートしたブランド。
デザイナーは石川俊介氏。
markaは2003年スタートと、今や老舗のドメスティックブランドですが、現在では、MARKAWAREのほうが人気・知名度ともに上かもしれません。
MARKAWAREの特徴は、まずは何と言っても洋服の原料となる天然素材へのこだわり、そしてそれが洋服になるまでの生産過程へのこだわりが凄まじいこと。
MARKAWAREのアイテムにはコットン100%やウール100%など、基本的に全て天然素材を用いるというだけではなく、それらは徹底的にオーガニックであることにこだわっています。
またアイテムの生産過程を担保する、「トレーサビリティ」を導入している数少ないブランドです。
「原料の原産地(その原料がどこで生まれたのか?)」を表示するはもちろんのこと、
「紡績(糸をつむぐ)」
「糸染(糸を染色する)」
「製織(糸から織り物を作る)」
「整理加工(出来た生地を製品に合わせて様々な風合いに仕立てあげる)」
など、細かい製造工程を担った業者・メーカーをタグに表示。
あれ?服を作る上で超重要な工程である「縫製(生地を縫い上げ、洋服の形にする)」はどこ行った?と思うところですが、
縫製工場には「うちは裏方だから…」と言われているので、縫製はあまりタグに表記していないのだとか。
MARKAWAREとしては、工場とのダブルネームにしたいという思いを持っているそう(後述のBRUTUSより)。
また昨年は雑誌BRUTUS(ブルータス)にて、あるジャケットとパンツについてのみですが、原価率を公表。
BRUTUS(ブルータス) 2019年4/1号No.889[服はあるのに、着たいものがない?]
それも曖昧なものではなく、生地代、裏地代にネームや下げタグなど細かい部分にまで、何にどれくらいお金が掛かっているのか?を明らかに。
洋服の値段を語る上で、「ヨソで作ったらいくらする」とか「ほとんど儲けは出てないんですよ」などのセールストークが繰り広げられることも多々ありますが、一方で消費者は「そんなこと言って、ぼったくっているのでは?」と疑いの目を向けることも多いと思います。
ある意味そういった不毛なやり取りを払拭する、良い取り組みだったと思います。
このように洋服が出来るまでの過程を分かりやすく可視化する取り組みだけでなく、実際に素材的にも、デザイン的にも優れたアイテムを次々と生み出しています。
例えば、ブランドを代表するアイテムになった「PEGTOP(ペグトップ)」。
春夏は、デザイナーが現地を訪問して見つけてきたアルゼンチン・パタゴニア地方産オーガニックウールをサラッとした毛羽立ちの無い表面感に仕上げた「トロピカル」と呼ばれる生地を使用しています。
長らく続いたスキニーパンツによる細身シルエットのトレンドが、とうとうピークを超え、ようやくワイドパンツも取り入れる人が増えるかな…?
という時期に登場したのが、このスラックス。
いわゆるワイドテーパードと呼ばれる、腰回り~太もも周りに掛けては太く、スソに向かってテーパードしてスッキリ見せるタイプ。
現在ではワイドテーパードという形そのものは、割とありふれたシルエットですが、このパンツの計算されたシルエットによるスタイル補正効果はやはり随一。
とにかく脚の形に自信が無い人には一度穿いてみて欲しいスラックスです。
服が身体から離れて、服がシルエットを作ってくれる、脚の形を服が補正してくれる…という感覚を感じることが出来る数少ないパンツですね。
仕事着のスラックスとは一線を画する見え方をしてくれるのも◎。
この手のワイドテーパードパンツ、需要が高いので私も色々なものを買ったし、紹介してきたのですが、意外と太もも周りの生地を持て余してしまい、ボテッとしてしまうものが多いのです。
ペグトップは、その太もも周りの持て余したところがないんですね。
ワイドテーパードスラックスの「はしり」でありながら、よくよく計算されたパターンになっているのを改めて感じます。
「太さ・ワイド感」と「スッキリ」を両立した、この形は今もって最高のワイドテーパードパンツの1つと言えるでしょう。
春夏のトロピカル生地は、表面に毛羽立ちが無いので、長年使用しても劣化しにくいという所もオススメしたいポイントです。
アウターも紹介しましょう。
こちらはブログの方で紹介するのは初になりますが、近年登場し、ブランドの新たな定番となった「Wayfarer Coat(ウェイファーラーコート)」。
フィンガーティップコートと呼ばれるような、ちょうど手を下ろした時につまめるくらいの丈になる、いわゆるミドル丈のコートです。
元ネタは英国のハンティングジャケット。
ただ、あんまり元ネタを感じさせないアイテムになっているんじゃないでしょうか。
この種のミドル丈のコートと言うと、有名どころだとまさにバブアーくらいしか選択肢が無かったところに、また良いアイテムを出してくれたな~ということで、発売以来大好きなアイテムですね。
ロングコート一辺倒からの、またショート丈ブルゾンへ…という極端なトレンドの流れの中で、その中間的な存在、数少ないミドル丈アウターとして存在感を発揮してくれています。
MARKAWAREは、トレンドへの先見性もまた特筆すべきところで、スキニーパンツからワイドパンツへ…という流れの中でペグトップを投入してきたり、
ロングコートからショートブルゾンへという流れの中でミドル丈のウェイファーラーコートを投入してきたり。
ちょうど良いタイミングで、とびきりのアイテムを投入してくるから、また欲しい…となるんですよね。
ウェイファーラーコートは、シーズンごとに生地を変えてリリースされていますが、20AWでは初のウール生地を採用。
先日の受注会で見せて頂きましたが、ウールならではのジワッとした光沢、ツヤ感と、生地の落ち感が加わって、新たな一面を見せてくれるアイテムになっていますよ。
MARKAWAREのアイテムは、物としてハイクオリティーなのがパッと見てすぐさま分かりますし、かつ取り入れたい!と思わせるデザインの良さがしっかりあります。
前述の通り、オーガニックへの取り組みや、工場とのフェアな関係性など、アパレルには珍しい先進的な取り組み、ブランドの「背景」はもちろん素晴らしいのですが、
現に今目の前にあるアイテムが「欲しい!」と思わせてくれなければ、それも意味がないでしょう。
ここらへんはちょっと説明が難しいのですが、逃げてはいけませんね。
例えばオーガニックコットンを使ったからと言って、特別製品の品質自体が(少なくとも著しくは)上がるわけではない、というのはデザイナーの石川さんもたまに述べています。
それよりも、コットンが出来る際に掛かる環境負荷の軽減だったりが大きいそうです。
ウールであれば、寒冷で虫が寄り付かない南米・パタゴニアで生産されたウールを使うことによって、虫除けのために羊に残酷なミュールジングと呼ばれる方法を用いなくて済む。
ミュールジングが行われるか行われないかで、もしかしたら製品に違いは無いのかもしれないけれど(少なくとも広大なパタゴニアで健康的に育つことで、ウールに良い影響があるとは思いますが)、製品が作られる過程で、そういった残酷なことが行われなくて済む。
私達消費者がオーガニックやノンミュールジングなどに高い意識を持つことも大事かもしれませんが、ただ欲しい、カッコいいと思える服を買うだけで、ひとまずは良い。
そういう流れを作ってくれるブランドです。
あーそれってすごく誇らしいことだよね、というのは後から気付けば良いんです。
アパレルブランドにありがちな、変な方向性のプライドの高さをあまり感じさせず、やれることは全てやっていこうという姿勢も好印象です。
MARKAWAREの公式インスタグラムは、フォロワー数6万人を超える人気アカウント。
ブランド本店であるPARKING(パーキング)と連動し、本店店長自らがモデルを務めて各アイテムを紹介。
新型コロナ禍以降は、インスタライブを積極的に取り入れています。
自分たちの製品を、ただ作るだけではなく、しっかりと伝えていこうという姿勢もまた自分たちの作ったアイテムへの愛を感じるところですね。
また、人気ブランドがブランド力維持のために生産数に制限を掛けて、供給を絞る傾向にある中で、需要のあるアイテムは再生産を掛けてくれるなど、
少量生産が基本のドメスティックブランドながらアイテムが手に入りやすいのも支持したいポイントです。
今年は7月23日より、20AWシーズンがスタートしました。
今季も楽しみなブランドです。
MARKAWARE 取扱オンラインショップ
ZOZO(MARKAWAREとmarkaのアイテムのカテゴリー分けが混同されているケースがあります。)
【東京】
【神奈川】
【青森】
【宮城】
【秋田】
【福島】
【埼玉】
【群馬】
【新潟】
【長野】
【山梨】
【静岡】
【三重】
【岐阜】
【石川】
【富山】
【広島】
【島根】
marka(マーカ)とは?ブランドの特徴、より柔軟にトレンドに対応!ミリタリーアイテムにも注目!
marka(マーカ)は、上述した通りMARKAWAREよりも歴史が古く、2003年スタートのドメスティックブランドとしては古参的な存在。
今でこそトレンドに即したゆったりとしたアイテムが並びますが、一時期は、それこそ当時の多くのドメスティックブランドと同様、細身のアイテムを作っていました。
多くのドメスティックブランドが、トレンドの変化に耐えきれず衰退、あるいは消滅していく中で、これほど長く人気を保ち続けているのは稀有な存在でしょう。
ワイヤーチェックシャツやSMILYシリーズなど、その時々の人気アイテムがあっても、それにこだわらずに時には捨て去り、トレンドに対応し、変化をしてきたからこそ。
現在では、MARKAWAREの下位ライン的な立ち位置ではありますが、MARKAWAREのように天然素材への頑ななまでの拘りに縛られず、自由なアイテム作りが出来ている印象があります。
こちらは、特にトレンドに即したサイズ感で再構築されたミリタリーアイテムに注目です。
またMARKAWAREラインよりは廉価で、セレクトショップオリジナル品よりクオリティが高い掘り出し物的なアイテムがあるライン。
こちらも20AWでもオススメしたいアイテムがあり、楽しみです。
ZOZO (MARKAWAREとmarkaのアイテムのカテゴリー分けが混同されているケースがあります。)
【東京】
【宮城】
【秋田】
【埼玉】
【群馬】
【福島】
【静岡】
【三重】
【岐阜】
【新潟】
【長野】
【山梨】
【富山】
【広島】
note定期購読マガジン、「オシャレ脳を鍛えよう!」配信中!
只今noteにて「オシャレ脳を鍛えよう!」という定期購読マガジンを配信しております。
絶対に読者の方に損はさせない!そんな意気込みで日々リサーチと情報発信をしています。
コストパフォーマンスに優れたアイテムから、こだわりにこだわり抜いたアイテムまで幅広く紹介していますよ。
次回は今回紹介したMARKAWAREやmarkaを含めた「ドメスティックブランド20AWレポート」を中心にお届けする予定です。
※アップしました!
既に秋冬をスタートさせた各ブランドの詳細レポート、さらに今季秋冬の展望などをお届けする予定です。
いきなりですが、もうコートとか紹介しちゃいます。
いやーまだ真夏はまだだって言うのに、動き出しが早いもんです。
ただこれは、ある程度間違い無いので紹介しておかないと…という。
良いものは、着れるシーズンはまだまだ先でも、どんどん売れていってしまいますからね。
アパレルの世界では秋冬を次々と始動させてはいますが、まだまだ世間的には本格的な夏が続くので、もちろん平行的に夏の話題も続けていきますよ!
これからも随時コンテンツは増えていきますし、過去に配信したコンテンツもごく一部の有料設定されたコラム以外はすべて見ることが出来ます!
ブログではどうしても言えない、ここでしか見られないオススメアイテム情報やQ&Aコーナー、各種速報なども随時配信しています。
大変なご時世ですが、服を見たくても出掛けられない、そんな皆様を強力にサポートしていきます!