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セレクトショップオリジナルで見つける「ほどよくゆるい」シャツ!今季ベストの白シャツはこれだ!?

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今年もますます止まらないシャツの大型化!?どこまで取り入れるオーバーシャツ?今季ベストの白シャツも紹介!

 

 

 

 

 

 

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相変わらず進むシャツの大型化とトーマスメイソンが目立つ今季のシャツ事情

 

 

  今回はこの春の勝負シャツを探そう!ということで、1万円台で買えるセレクトショップオリジナルのシャツを特集したいと思います。

まだまだシャツ一枚では肌寒い陽気ですが、暖かくなると一気に売れてしまうであろうシャツたちを紹介します。

 

 

今季のシャツのキーワードは、まずは相変わらずの「大型化」。

 

 

 テーラードジャケットやシャツなど、いわゆるドレスアイテムに近いものは身体にジャストフィットするものが至高とされてきましたが、今や身体のラインから離れてシルエットを形成してくれるようなものの方が人気で、どんどん作られています。

 

タテにもヨコにも、どんどん大きくなっているんですね。

 

 

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 POPEYE (ポパイ)

 

 

古着のラルフローレンを大きめに着ている人もよく見ます。

 

 

もちろんピシッとジャストフィットで、かつシャープなラインを作るシャツには相変わらずその良さ、美しさがあるのですが、そういったものに取り組むブランド自体が国内では少なくなってしまったな、という印象です。
 

 

 

そういう意味では、ZOZOSUITの計測データを元に、ユーザーの身体に沿ったサイジングでパターンオーダーする、というZOZOの試みは、トレンドそれ自体には合っていないけれど、だからこそ需要がある、となるのかな…?

 

 

 

もう1つ、今季本当に目立つのが「トーマスメイソン」の生地を使ったシャツ類。

 

 

 

www.instagram.com

 

 

 

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 トーマスメイソンオーバーシャツ URBAN RESEARCH 

 


トーマスメイソンは、ハリ感が強く、かつ滑らかなブロード地を特徴とする英国の生地メーカー。

現在はイタリアのアルビニ社に買収されています。

 

このトーマスメイソンの生地を用いたシャツは非常に高級感があり、一目で「あ、トーマスメイソンっぽい」と分かります(あくまで「ぽい」であり、外れることもありますけどね…)。

 

私も、はるか昔にドメスティックブランドのトーマスメイソン生地を使用したシャツを買いました。

 

その時は26000円ほどでしたね…はい。

 

そんなトーマスメイソン生地のシャツがドメスティックブランドだけでなく、セレクトショップオリジナル品でもどんどん導入されてきて、比較的手に入りやすくなりました。

 

セレクトショップのオリジナル品というと、「スタンダードな物が多い」という印象が一般的にあると思うのですが、普通のものを作っていてもなかなか売れないこの時代に、分かりやすく高級感もありますしね。

 

素材にこだわりまくる某ドメスティックブランドも、今年の秋は「トーマスメイソンっぽい」オリジナル生地でシャツを出すそうで。

 

シャツのシルエットが大きくなり、身体から離れてラインを形成するようになり、シワ感のあるクシャクシャとしたものよりも、サラッと伸びやかな生地が重宝されるようになってきたということでしょうか。

  

 

今年はシャツ一枚でも、いや一枚で着てこそサマになる、そんな高級感もあるオーバーサイズのシャツを探してみましょう。

 

 

 

 

ほどよくゆるく、の1つのカタチ

 

 

 

  オーバーサイズのシャツを取り入れる際に、どこまで大きなサイズのシャツを取り入れるか?がまずは大きなポイントになってきます。

 

冒頭でも、今シャツはタテにもヨコにも、どんどん大きくなっていると述べました。

 

それこそお父さんのシャツを間違って着ちゃったの?というくらいに大きくしているところもありますが、流石にそこまで振り切って大きくしているシャツは「普通」を求める層にはまずウケません。

 

ある程度数を売らないといけないセレクトショップのオリジナルなんかは「良い感じに大きい」「ほどよくゆるく」を志向しています。

 

 

一番カンタンなのは、ヨコだけを大きくしたタイプ。

 

 

 

 

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https://zozo.jp/shop/beautyandyouthunitedarrows/goods/38536896/?did=65141710

 

 

Steven Alan(スティーブン アラン)のトーマスメイソンの生地を使用したボックスシルエットのシャツ、「THOMAS MASON BOX REGULAR COLLAR SHIRT-BOLD」。

 

スティーブンアランは洗いを掛けてちょっと着古したような雰囲気を出したシャツが多い中で、このシャツのシルキーな光沢感が一際目立ちますね。


 

 

今季はヨコにもタテにもどちらにも大きくしたオーバーシルエットのシャツが目立つなかで、このアイテムはタテ方向は抑えめ。


ヨコ方向も控えめに、「ちょうどいいゆるさ」を志向しています。

 

 

そもそもスティーブンアランでは「BOLD FIT」という、ほどよくゆるく、を目指したサイズ感のシリーズを展開しています。

 

 

 

 

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身幅何cm以上は全てBOLDFIT、というような括りらしいので、全てが同じシルエットではないのですが。

 

共通しているのは大袈裟に肩を落としたり、全てのバランスを大きくしてしまうのではなく、あくまで少し前まではちょっと古くさい、野暮ったいと言われてしまっていたようなバランス感。
 

ですが、これが今一番取り入れやすい「ちょうどいいゆるさ」じゃないでしょうか?

 

 

相変わらず本当に野暮ったいだけのシャツもあるのですが、このアイテムはトーマスメイソンのハリ感のある綺麗な生地感が、野暮ったいはずのシルエットをちょっとシャープにも見せてもくれます。

 

持て余したような感じはないため今回紹介する物のなかでは、一番難易度が低め。

 

 

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ボックスシルエットのため、スソは横から見た時に、スパッと切ったように直線的なカットをされています。

 


こうしたボックスシルエットのシャツというのは好みも出てしまうところですが、トーマスメイソンを使用したシャツでは他になかなかこうしたタイプは無いんですね。

高価格帯の代用品ではなく、これが欲しい!というアイテムになっているんじゃないでしょうか。 

 

 

ちょっと珍しい「タブカラー」バージョンもあります。

 

 

 

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 THOMAS MASON PIN STRIPE TAB COLLAR SHIRT-BOLD

 


タブカラーは、本来ネクタイを立体的に見せるためのディテールですが、このシャツの場合はタイドアップするようなスタイルに使うものではないですから、あくまでこれ自体を見せるための飾り。

 

これを締めても、開けて着てもちょっとしたポイントになってくれます。

 

1枚で完結させるというより、重ね着を前提としたタイプでしょうか。

 

エリの形の他に生地の色味がまず違いますが、レギュラーカラーの方はスソをスパッと切ったように直線的ですが、こちらは通常のシャツのように緩やかにラウンドさせています。

 

 

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どちらも2万円以下に踏みとどまってくれているので、良いシャツが欲しい!2万円まで出せる!という場合に是非見て欲しいシャツですね。

 

 

意外と良い値段を取る割には分かりやすく素材感の良さを感じられるブランドではないのですが、これはかなり分かりやすく生地感の良さも感じられると思います。

 

 

 

 

「ブランド化」の進むスティーブン・アラン

 

 

 セレクトショップオリジナル品、と言うと本来はいわゆる「中間価格帯」に位置し、ユニクロや無印良品よりも良いものが欲しい、けれどドメスティック・デザイナーズブランドのような一般的には高すぎるものもちょっと…

という需要を満たすために存在するカテゴリーでしょう。

(まあいわゆるこの「セレオリ」品も一般的には高い、と言う人も少なくありませんが…。)

 


この「セレオリ」、当然ながらそのセレクトショップでしか流通しませんから、各地のセレクトショップがSNS等で宣伝したり、その良さを語ったり、といった現代的なブランド価値を醸成するような要素に乏しく、

したがって熱心なファンが付くということもあまりありません。

 

しかしながら、そんなセレクトショップオリジナル品でも、ちょっとしたブランド化がなされてきていると感じるのがスティーブンアランです。

 

 

スティーブンアランは元々アメリカのショップであり、ブランドですが、今の日本のスティーブンアランはユナイテッド・アローズの細分化された1セレクトショップ形態であり、オリジナル品は日本企画の物ばかり。

 

つまりスティーブンアラン名義のアイテムたちもいわば「セレオリ」品です。

 

しかし、ユナイテッド・アローズのメインラインの1つ「BEAUTY&YOUTH」などに比べると、圧倒的に流通が少なく、またナチュラルで古着っぽいアイテムのテイストが現在のトレンドにピッタリと合致し、結果「ブランド力」を持ってきていると思います。

 

また意外とどの年齢層でも取り入れやすいアイテムが多いのも人気の秘密では無いでしょうか。

 

ユナイテッド・アローズのブランド内でも、若者に特化されたモンキータイムや、やや若者に寄ったBEAUTY&YOUTHなどと比べると、実店舗で見かける年齢層のバラエティーも豊かです。

 

 

store.united-arrows.co.jp

 

 

 

 

 

 

これがギリギリ?ほどよく大きく、手を出しやすいトーマスメイソン

 

  

  タテにもヨコにも大きくした、いわゆるオーバーシルエットのシャツ。

 

これにも程度があるわけですが、そんな中でもこれがギリギリ「ほどよく大きい」なんじゃないか?と思うのが、アーバンリサーチの「トーマスメイソンオーバーシャツ」。

 

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  トーマスメイソンオーバーシャツ URBAN RESEARCH 

 

 

シャツは着丈が80cmを超えてくると、格段に難しくなってくるのですが、これはMサイズならギリギリ70cm台。

 

肩も少しだけ落としたような、やり過ぎないオーバーサイズになっています。

どこか一部だけが突出して大きい、というよりは着丈に合わせて各部が付いてくる感じで、これによって恣意的なオーバーサイズ感が出ないのが良いですね。

 

オーバーサイズのシャツも大まかに2種類あって、タテ方向やヨコ方向にある意味部分的にバランスを崩して、恣意的に大きくして強調したものと、各部をある程度比例してバランスよく大きくすることにより恣意的な感じを出さずに大きく見せるものとあります。

これは後者のタイプです。

 

 

上位ブランドだと、欲を出してもう少しオーバーにやりすぎてしまうというか、そういうところがあるんですが、これはちょうど良い大きさで踏みとどまっているのが各部よく分かります。

 

つまらない、とも言えますが…。

 

あとは生地のハリ感でシルエットが作られるので、綺麗なラインになりやすいんですよね。

トーマスメイソンのこのハリ感は、洗濯を繰り返しても失われにくいとされています。

 

 

定価税込み14000円と、トーマスメイソンを使ったシャツでは最も低価格と言えるゾーン。

 

毎度のことながら楽天のポイントとクーポンなんかを組みわせると、タイミングによっては実質1万円を切ってきたりするので、そうなってくるとかなりコスパの高いシャツになってくると思います。

 

やっぱりシャツって、3000円のものより7000円くらいのもの、7000円くらいのものより1万円超えてくるもの…という風に、値段による違いが比較的分かりやすいアイテムジャンルではあるので。

 

 

トーマスメイソンらしいストライプだけではなく、無地もあります。

 

 

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  トーマスメイソンオーバーシャツ URBAN RESEARCH 

 

 

 

欲を言えば、Sサイズも作ってくれるとより幅広い人が手を出しやすかったんじゃないかな?というところ。

 

この手のオーバーシャツはワンサイズで作るところもあるほど、サイズがあってないようなものなのですが…。

 

 

これ実はオーバーサイズだけではなく、レギュラーシルエットのバージョンもあります。

 

 

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URBAN RESEARCH トーマスメイソンレギュラーシャツ

 

 

こちらはオーバーサイズ版を着た後だと物足りなく感じると思いますが、どうしてもシャツの大型化は受け入れられない、という場合コチラもオススメです。

 

 

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こちらもタイトタイトし過ぎてはいないですし。

2年位前ならこれが「ほどよくゆるい」だったのですが…。

 

レギュラー版には、オーバーサイズ版にはない白がラインナップされています。



ただ、このサイズ感と作りだと若干「堅い」感じと「制服感」は出ますね…。

 

 

 

 

EDIFICEの特別ラインが送り出す、色気を持ったオーバーサイズシャツ

  

 

 

 こちらはトーマスメイソンではありませんが、質の良いブロード地を使ったストライプオーバーシャツ。

 

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 LA BOUCLE / ラブークル ストライプワイドオーバーシャツ|EDIFICE(エディフィス)

 

 

 

生地の薄さ的に、洗い込んだときのシワ感などがより期待出来そうなタイプです。

爽やかなサックスのストライプではなく、色気を持った黒もオススメです。

 

こちらも全体的にやり過ぎないゆるいシルエットですが、身幅に対する着丈のバランス的に、タテ感がより強調されているように感じました。

 

 

ユナイテッド・アローズも様々なブランド・ショップを持っていますがベイクルーズグループもまた多数のブランド・ラインを持っています。

 

EDIFICE LA BOUCLE (ラブークル)は、都内ではNEWoMan新宿店にあるIENA EDIFICE LA BOUCLE と、 EDIFICE TOKYO(渋谷店)の2店舗のみで展開される販路限定のライン。

 

EDIFICEのオリジナル品は、まだまだスタイリッシュな路線を志向したタイトなサイジングのものが多いのですが、ラブークルはサイズ感的にもアイテム的にもよりトレンドを狙いにいったようなものが多いですね。

 

このシャツにしても、もう少し値段してもおかしくないようなクオリティなので、今後注目してほしいラインです。

 

 

 

 

 

 

 

生地感の勝利?シルエットの勝利?

 

 

 最後に紹介したいのが、BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWSの「ソリッド ワイドフォルム シャツ」。

 

 

 

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https://zozo.jp/shop/beautyandyouthunitedarrows/goods/37628134/?did=63998124&rid=1080

  

  

 

最初に展示されてあるのを見た時は、これもトーマスメイソンか?と思ったのですが、こちらはBYのオリジナルの生地です。

 

トーマスメイソンのようなシルキーな光沢感がありつつ、トーマスメイソンと比べるとかなり柔らかい生地。

 


シルエットもゆったりしていて、身体を離れて服がシルエットを形成したときにへなへなっとなりすぎないだけのハリ感はありつつ、ひらひら~っとした生地の「ゆらぎ」を感じられる柔らかさも持っています。

 

着心地が非常に良いですし、なんと言ってもこの空気をまとったような雰囲気がこの値段で出せてしまうとは驚き。

 

これは是非体感してほしいなと思いますね。

 

上位ブランドが得意とする、ふわっとした空気を含んだようなバックスタイルも再現されています。

 

 

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 https://zozo.jp/shop/beautyandyouthunitedarrows/goods/37628132/?did=63997570&rid=1080

 

無地とストライプの全6色。

 

ハリ感の強いトーマスメイソンとはまた違ったシルエットや雰囲気になると思います。

 

 

こちらは白でも、堅さが無い分制服感が出にくいのでオススメです。

 

 

 

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生地感の勝利なのか、シルエットの勝利なのか、いや両方かな。

 

 

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今のところ、1万円前後で買える白シャツとしてはベストアイテムじゃないでしょうか。

 

こちらはSサイズからちゃんとあるので、より幅広い人に試して欲しいですね。

 

「トーマスメイソン」のような冠がないだけに見過ごしやすいオリジナル品ですが、なかなか良品だと思います。