コーディネートの名脇役!靴下の名作達…ソックスブランドの筆頭候補に躍り出たCHICSTOCKS(シックストックス)、インスタでよく見るYAECA(ヤエカ)の靴下ってどうなの?高いフットカバーは何が違う?白靴下は1回でダメになるって本当?
パンツのトレンドがアンクル丈になって以降、ソックスをチラ見せする着こなしもすっかり定着してしまいました。
最近はサンダルと合わせるなど、夏場でもロングソックスが復権中。
「どうせ見えない」モノではなく、しっかり「見せる」ものとして、靴下の存在感は増すばかりです。
私は普段は無印良品の靴下を愛用していますが、ちょっとお高めの物も好奇心からついつい集めてしまいます。
そんなちょっとお高めソックスの中から、「勝負靴下」となりうる注目アイテムや名作アイテムを紹介したいと思います。
インスタでお馴染み、YAECAの靴下ってどうなの?
インスタグラムをやっている人で、かつファッションに興味があって見ている人は一度は見たことがあるはず、YAECA(ヤエカ)の靴下。
ヤエカは2002年設立とかなり昔からあるイメージなのですが、最近のナチュラル志向のトレンドの流れの中で存在感を発揮していますよね。
このブランドのアイテムのリリースや切り替えのサイクルなどをとっても、独特の空気感というか、ペースを保っている気がします。
ブランドネームが印象深いパッケージもあって、このブランドから靴下を思い浮かべる人も多いのでは?
その印象が強すぎて、靴下ブランドみたいなイメージになっているところもあって、ちょっと可哀想な面もありますが…。
この定番のコットンシルクソックスは、名前の通りコットン70%にシルクを30%混ぜたかなり地厚な靴下。
靴を履いたときに見える、踝(くるぶし)から上のみリブ編みになっています。
見た目上分かりやすくシルクの光沢が付与されている、とかでは無いのですが、シルクの特性を活かした「冬は暖かく夏は涼しく」、というコンセプトになっています。
ただ…かなり地厚なので、流石に夏は暑い…というのが私の感想。
厚さ故に耐久性は今回紹介する靴下の中でも最上位(ただし靴下はケアが重要になってきます、この記事の一番最後を参照)。
しかし本当にかなり厚手なので、靴が窮屈に感じてしまうかもしれません。
私は革靴に関してはかなりキツくフィッティングするので(好みにもよりますが、それが革靴のフィッティングでは正しいのです)、これを履くと革靴はむくみ具合によっては履けなくなりますね…。
インソールを入れるほどではない、くらいの緩さのスニーカーに合わせるとぴったりになったりします。
(サイズ調整のためにこのお値段の靴下を買うのはどうかと思いますが…。)
あくまでナチュラル・素朴なテイストで、かつ上質というようなブランドイメージを上手く体現したようなソックスになっています。
ただ素朴な雰囲気故に、「いかにも高そう」といった高級感は伝わりにくいかも…?
履き心地も、見た目も…分かりやすく「良い靴下」ならコレ!
コスパ、などはさておき、とにかく見た目分かりやすく「良い靴下履いてるね」と言われたいなら、Phlannel(フランネル)の「Silk Rib Socks」をオススメします。
シルクは、ほんの10数%程度でも混紡されると見た目にも表れてくるものなのですが、この靴下は80%、その素材のほとんどがシルクという贅沢な逸品。
写真では伝わりにくいのですが、シルク特有の透明感のあるツヤ感がダイレクトに味わえます。
本当に分かりやすく高級感がありますね。
見た目だけではなく、足を通したときもヒンヤリと気持ちよく、全く蒸れないわけではないですが、シルクの高い吸湿性から、快適に過ごすことが出来ます。
今回紹介するものの中でも最も薄手なので、少し靴が緩く感じるかもしれませんね。
私もこれを履いている時はかなり靴紐をギュッと締めています。
Almond Brown 、Ivory 、 Taupeという3色展開。
アイボリーは、カラー名の印象ほど黄色みなどはほとんどなく、真っ白に近いです。
シルクの光沢感と透明感が、他の白ソックスにはない上品さをもたらしています。
履くのがもったいないくらい…。
私は3色全て買いましたし、どれも良いのですが、使いやすいのはTaupe(トープ)というグレーがかったグリーンのような色味ですね。
わざとらしさがなく、スニーカーでも革靴でも、品良くまとめることが出来ますよ。
シルク100%だとやはり強度的に脆くなってしまいますが、ナイロンを20%配合することで最低限の強度は付与されています。
とは言え、やはりシルクのこの光沢感というのは新品時が最高で、使用し、洗濯を重ねるとどうしても毛羽だち、ツヤが落ち着いてきてしまいます。
(靴下のケアと言うと、一般的には汚れを落とすためにブラシでゴシゴシ…だと思うのですがそれをやると一気に寿命が縮まるでしょう。)
すぐ穴が空くとかそういうわけではないですが、薄手ではありますし、耐久性や使用回数は一般的な靴下に比べると落ちると思いますね。
後述するような丁寧な靴下のケアが出来ない人は、ちょっと向かないでしょう。
まさに贅沢な、「勝負靴下」といったところでしょうか。
少しでも長持ちさせるために、干す時は日陰干ししましょう。
洗って乾いた後はこうやってシワシワっとなったり、多少縮んでしまいますが、足を通せば伸びて、履いている時は全く見た目問題ないので、一回洗ったらダメになっちゃった!とか思わないでくださいね。
ストックのためにドバっと買っていく人もいるほど、知る人ぞ知る名品。
春先に完売していたのですが、最近再入荷してきました。
私も、今回紹介する中で一番好きな靴下の1つです。
靴下はなるべく幅広く買おうと思っているんですが、ついついリピート買いしてしまうんですよね。
「良い、けど高い」モノってリピートしないと思うんです。
美味しいけど1回食べれば良いや、良いホテルだけど一回泊まれば良いや、ってこと結構ありますよね。
「高い、けど良い」モノこそリピートすると思うんですが、これはまさにそんな存在です。
あのブランドが遂にソックスに本格参戦!?
このブログでの登場回数が多いcurly(カーリー)は、香川県の縫製工場を母体とするいわゆるファクトリーブランド。
素材と縫製にこだわった良質なカットソーやパーカーを中心に、今最もリアルでフェアな洋服を提供してくれるブランドの1つです。
そんなブランドが、この春夏「 Bright Rib Socks」というソックスを出してくれました。
以前から靴下も出してはいたのですが、今回はカラーバリエーションも豊富に本格的に?靴下を出してくれたという感じ。
使いやすい無地で6カラー。
私は「ライトグレー」と「ベージュ」を買いました。
ライトグレーは、グレー感はほとんどなく、ライトベージュといった色味。
最近はことさら白ソックスをコーディネートのポイントにする着こなしが流行っていますが、真っ白はちょっと気恥ずかしい…という場合は、こういった少しくすんだ色味にスライド、ズラしてあげると難易度を下げてニュアンスだけ取り入れられるのでオススメです。
ベージュは、ライトブラウンという感じ。
ちょっとややこしいですね…。
探してみると意外と無い茶色のソックスは、白スニーカーや黒革靴などメンズの基本となるシューズと合わせると悪目立ちせずにポイントなってくれます。
夏は使うアイテムが減るので、こういったソックスによる色合わせの妙がささやかな楽しみになりますね。
厚さは厚すぎず、薄すぎずの中厚タイプ。
ふっくらとした質感ですね。
ナチュラルで素朴な雰囲気のヤエカと、綺麗目に振ったフランネルを先に紹介しましたが、これはちょうどその中間といった感じでしょうか。
お値段も手を出しやすいと思います。
新興ながらいきなりソックスブランドの筆頭に!?とにかく気の利いたモノづくりが光る
昨年デビュー以降、またたく間に知名度を上げたソックスブランド、CHICSTOCKS(シックストックス)。
国内・国外含めて靴下専業のブランドって、あるにはあるけれど、どれもそこまで存在感を示せているわけではない中で、靴下といえばこのブランド、というソックスブランドの筆頭に躍り出てしまった感すらあります。
シックストックは、靴下単体ではなく、既存の人気シューズ達と自身のソックスを組み合わせ、その「見せ方」「魅せ方」もセットにして、まずは発信していったのが新しかった。
adidas・スタンスミスやコンバース・オールスターなど誰もが知るスニーカーから、果てはオールデンまで…。
私は靴紐で靴が変わると繰り返し言っていますが、靴下でも見え方は変わってきます。
それを分かりやすく見せることを徹底したブランドなんですね。
靴って、スニーカーでも大体1万円くらいはしますし、そうそう買い足して履き回したりは出来ない…でも靴下なら?とついつい1足買ってしまいたくなる。
上手いと言うか、ニクい戦略を取っていると思います。
鮮烈な印象を与えるライン入りのソックスがインパクトのあるブランドなので、派手な「見せ靴下」的着こなしが好きではない人は、自分には縁がないブランド…と思うかもしれませんが、実は無地に近い、シンプルなモデルも出しています。
こちらは、 品番CH-502 「SILK MIX RIB」というモデル。
写真だと潰れてしまっていますが、ストライプのように見えるリブが編み込まれています。
シックストックスの靴下は、履くと何故だか無性に気持ち良い…。
普通靴下って洗濯しながらローテーションしていくと思うのですが、シックストックの番が来ると嬉しくなるんですよね。
実はこの履き心地の秘密、裏返すと良く分かるのです。
まず、つま先~足底~かかと部分はパイル状になっていてこれが気持ちよさの源泉に。
甲の真ん中にはぐるり一周テープ状のゴムが仕込まれており、これがズレを防止。
「包帯」をイメージしたという履き口は、ずり落ちにくいのに脱いだときに肌に跡が付きにくい。
…とまあ至れり尽くせり、一言で言うと気が利いているんです。
名前の通り一応シルクも混紡されているモデルですが、見た目に何かそれが分かりやすく表れているわけではありません。
ただレーヨンやシルクといった素材のおかげで、肌触りが良いですし、汗をかいてもサラッとしています。
見た目は上品な薄手ソックスなので、ビジネスでも問題なく使用できますね。
CHICSTOCKS シックストックス CH-502/SILK MIX RIB
シックストックスは靴下では珍しくS(22-24cm)、M(24-26cm)、L(26-28cm)の3サイズ展開。
普通メンズ用として売られているワンサイズ展開のソックスのサイズがLサイズと思ってもらって大丈夫。
だから基本的にメンズはLサイズでOKです。
一般的なメンズ向けのソックスでは大きすぎるという場合にMサイズといったところでしょうか。
ただセレクトショップなどの店頭で在庫があるのは大体Lサイズなことが多いので、Mサイズが欲しい場合はオンラインのほうが見つかるのが早いと思います。
1足2000円くらいするような靴下って、専業ブランドだったとしてもとにかく在庫が少なかったり、モデルを継続してくれないことが多いのです。
だから、1足履いてみて、良かったからまた欲しいと思っても手に入らなかったり。
シックストックスは、靴下産業で圧倒的国内シェアを持つ奈良県の生産背景から生まれたブランドなのでとにかく在庫が豊富。
初期は人気過ぎてなかなか手に入らなかったりしましたが、今は容易に手に入ります。
また新しいモデルがどんどんリリースされても、旧モデルも継続してリリースしてくれるのも嬉しいところ。
靴下ってどうしたって消耗品ですから、この在庫の潤沢さや継続性って嬉しいですよね。
靴下って本来そこまでシーズンごとにデザインが変わるようなものではないし、かなりブランドとして成長していく予感がします。
そうなるとますますバリエーション豊かなラインナップを実現出来るでしょうし、これからが楽しみですね。
シックストックスの成功をきっかけに、まだまだ靴下専業ブランドが出てくるかも?
番外編 「見えない靴下」で高いモノはどう違う!?
ちょっとここで番外編。
いわゆるインビジブルソックスやフットカバーと呼ばれるタイプ、見えない・見せない靴下で高いモノってあるの?何が違うの?
という話をしていきたいと思います。
今まで紹介したフットカバーで最も脱げないのが、グンゼ・ボディワイルドの「BDF002」。
[グンゼ] フットカバー ボディワイルド 3足組 BDF002
脱げないだけではなく、一足あたり400円程度とコスパも優秀です。
ただ、履いていて気持ちが良いか?と言われると、お世辞にもそうは言えません…。
脱げないための強力なホールド力や素材感が、履き心地の面では若干マイナス要素になってしまうのです。
あとはつま先部分に縫い目が来てしまっているので、それが不快だったり破れやすさにつながっていたりもします。
お高めインビジブルは、そこに違いがあります。
スポーツブランドとしての立ち位置を活かしつつ、オルテラインなど近年その存在感をアパレルでも発揮しているDESCENTE(デサント) 。
そんなデサントが出しているインビジブルソックスが、「RUNNING INVISIBLE SOCKS」。
その名の通り、ランニングをしても脱げないインビジブルソックスを志向し、様々な工夫が盛り込まれています。
履き口自体は、無印良品などのフットカバーと同程度の締め付けで、それ自体が強力なホールド力を発揮するわけではありません。
しかし左右非対称の3D設計や、甲をぐるり一周するゴム、そしてこれでもか!と各部に仕込まれたシリコングリップで、ズレない、したがって脱げないという仕組みになっています。
グンゼ・ボディワイルドのように全体がゴムのようになっていて強力にバチッと締め付けるようにガッチリホールドするというよりは、全体のバランスで脱げないようにしているので、安心感はグンゼの方があるものの、体感よりも思いの外脱げません。
生地はコットンナイロン素材で、コットンがどれくらいの比率かは分かりませんが、コットン感がしっかりと感じられて、履き心地は良いですね。
これはつま先に縫い目が来ないようになっているので、そこの不快感は無いし、破れにくくなっていますね。
履き心地の良さと、脱げない具合のバランスは流石です。
DESCENTE RUNNING INVISIBLE SOCKS
フットカバーって正直見えてしまった時カッコいいものではないんですが、デザインにもこだわったのが先程も取り上げたシックストックスの「NO SHOW SOCKS」。
シックストックスらしい2トーンのシックな配色のフットカバー。
脱げないための機構としては、ロングソックスと同じく甲をぐるり一周するゴムや、オリジナルでかなりの数になる、かかとのシリコングリップがあります。
決して脱げやすいというわけではありませんが、絶対に脱げないという方向性ではなく、シックストックスのこだわりである足底のパイルによる履き心地の良さや、デザイン性がウリになっています。
またこちらもつま先に縫い目が来ないようになっています。
そこらへんの抜かりはないですね。
見えないのに、見え方にこだわるというのもなんだか矛盾を感じてしまいますが、それもまたオシャレの形。
また履き心地の良さから、これもローテの順番が回ってくると嬉しくなる一足です。
フットカバーの場合、お高めのものになっても脱げにくさがアップするというよりは、履き心地やデザイン性がアップすると思っておいたほうが良いでしょう。
さて、ここまで計5つほどブランドの靴下を紹介してきました。
「勝負靴下」候補は見つかったでしょうか?
こうした靴下は自身へのご褒美としても良いですが、プレゼントとしても喜ばれるものです。
昨年は、このブログの感謝企画でプレゼントに靴下のセットを選びましたが、プライベートでも友人へのちょっとしたプレゼントに靴下を贈ったりします。
軽すぎず、重すぎないプレゼントとしても重宝しますよ。
白靴下は1回でダメになる?ちょっと待った!ケア次第で靴下はもっと長持ちします
確か一昨年くらいのPOPEYEに、「白靴下は一回でダメになるのが普通」みたいな記載があって、えー!?と思ったのですが、例え真っ白な靴下でも、しっかりケアを行えば一回でダメになるということはありません。
ケアのポイントとしては、1つは洗濯ブラシでしっかりと予洗いする、もしくは洗剤にしばらく浸け置くことで、汚れを残さないようにすること。
これを怠ると、白靴下なんて特に汚れが蓄積してすぐくすんでしまいますから。
ただ、洗濯ブラシでゴシゴシ…っていうのは面倒なもの。
繰り返しオススメしてますが、超音波ウォッシャーは本当に便利です。
シャープ SHARP 超音波ウォッシャー (しっかり洗えるおうちタイプ USB防水対応) シルバー系 UW-A2-S
2018年に買った全ての物の中でコレか、衣類スチーマーが一番かな?というくらい良い買い物でした。
これを買ってから洗濯ブラシを使わなくなりました。
もう十分元は取ったと言えるほど使っていますね。
名前の通り超音波で汚れを弾き飛ばすという代物なんですが、これを買ってから汚れを落としきれなくて服をダメにしてしまうことが本当に減りました。
例えば、下ろしたての靴を履いて靴ずれが出来て、血で靴下を汚してしまっても、超音波ウォッシャーをあててあげるとまあ簡単に落ちてくれますから。
シャツのエリ、カットソーのネックや脇下、そして靴下など、汚れの蓄積でダメになりやすいものも自信を持って買えます。
洗濯ブラシでは生地を痛め、毛羽立ちが気になってしまいますが、これはそれが気にならないのも良いですね。
洗濯を奥さんやお母さんにやらせているそこのあなた、是非コレ買ってあげましょうね。
自分でやると分かりますが、シャツのエリソデの予洗いとか、結構大変なんですよ…。
あとは高性能洗剤の漬け置きを組み合わせれば鬼に金棒。
超音波ウォッシャーで完全に落としきれなくても諦めずに、このブログでもお馴染みスーパーナノックスに漬け置きしてみてください。
漬け置き後、かなり汚れが落としやすくなっている状態で再度超音波ウォッシャーを当てて、洗濯機で洗うと高確率でシミを落とすことが出来ます。
(靴下とは言え、しっかり洗濯ネットに入れるのもポイントです。)
ただそうは言っても、靴下って靴の中でどうしても擦れて毛羽だってきてしまいますし、洋服関連で最も消耗品と言ってしまって良いモノ。
それを踏まえた上で、やっぱり良い靴下って気分を上げてくれるものです。
しっかりケアを覚えて、楽しんでもらいたいなと思います。