春、とにかくトップスが欲しくなるこの季節、安定感のあるシンプルアイテムで揃えてみてはどうですか?改めておさらいしたい、無印良品のシンプルなシャツ、カットソー、パーカなど。
やるやると言っていて、ここまで遅くなってしまった無印良品特集。
大変申し訳ないです。
では、MUJI Labo(ムジラボ)などもあった2017年春の無印良品はどんな感じでしょうか?
2017春、新しくコレオススメ!というアイテムはナシ
私も無印良品の新作は毎年楽しみにしているのですが、今季に限っては新しくコレオススメしたい!と思える物は無かったですね…。
MUJI Labo(後述します)にそれがあれば良かったのですが…。
いつにも増して無印良品通ったんですが、なかなかコレ!という新商品がなく。
おそらくもうすぐ夏向けの新作ラッシュとなると思うので、新商品はそちらに期待しましょう。
というわけで、本記事は今までオススメしてきた無印良品のアイテムや定番品の復習になります。
過去の無印良品記事を読んでいない、という人もいると思うので、この機会に一気におさらいをしていきます。
無印良品で一番買うべきはシャツとカットソー
私が無印良品に期待しているのは、主にシャツとカットソーです。
まあ靴下とか下着とか本当の消耗品も買ったりするんですが、とりあえずは消耗品であるシャツとカットソーを探しますね。
パンツ・ボトムスも良い物が出ることもあるのですが、いつもいつもというわけではありません。
無印良品は主にトップスを買い揃えるのに向いています。
(私自身、初心者の方にはまずはボトムスに投資して、トップスは安めのものでも良いとアドバイスします。メンズファッション初心者がまず最初に買うべきアイテムとは何か? - ナルシストで何が悪い?ナル男のアイデアブログ
)
シャツの中で一番使える?ブロードのギンガムチェックシャツ2種はどう違う?
消耗品と言っても、無印良品のシャツは耐久性もあります。
数年前に買ったこのブロードのギンガムチェックシャツは、本当に何回着たか分かりません。
それでもしっかりとハリ感を維持してくれています。
※ブロードとは、生地の種類名。平織りで凹凸感・起毛感が少なく、シャツの素材として最も一般的なもののの1つ。無印良品はシャツの素材として、このブロードの他、オックスフォード、ネル素材の物を出している。
無印良品は定番品も常にアップデートされるので、全く同じ物ではありませんが、現在もブロードギンガムチェックシャツは2種出ています。
オーガニックコットンブロードギンガムボタンダウンシャツ(洗いざらしタイプ)
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738522782
オーガニックコットンブロードチェック形態安定ボタンダウンシャツ(形態安定タイプ)
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738523307
こう並べられると、全く違いが分からないと思うのですが、まず値段が違います。
形態安定タイプは、洗いざらしタイプに比べて定価が1000円ほど高いのです。
洗いざらしタイプは、製品段階で一度洗いをかけてあるので、少しシワがかったこなれた質感をおり(クシャクシャではありません)、アームホールも細めで肌に吸い付くようにフィットします。
対して形態安定タイプはまさに新品のシャツといった感じ。
アームホールなども広めに感じるかもしれません。
ただ形態安定タイプも、シルエットが大きすぎるということはなく、こちらの少し余裕のあるサイズ感が好きだという方もいると思います。
両者の違いは、形態安定タイプがノーアイロンでもシワの付きにくい生地を使っている、シルエットが少し大きめ(着丈が長め)、といった点以外にも、大きく異る部分が
2つあります。
1つは、襟(エリ)。
どちらのタイプも「ボタンダウン」という、ボタンでボディに留めるタイプのエリをしています。
このタイプはエリの形を安定させやすいですね。
ピシッとアイロンを掛けて、ボタンを締めたボタンダウンのエリというのは私も大好きなディテールです。
そして形態安定タイプは、かなり大きめのエリになっています。
洗いざらしタイプに比べると、約1cmほど長いのですね。
この1cmって、エリのような小さなパーツからするとかなり大きな差異になります。
大きめのエリの方が小顔効果があるなどとよく言われますが、私は小さいエリの方が好きですね。
次に裾(スソ)のフロント部分、形態安定タイプは、かなりラウンドした形になっています。
どちらもスソのバック部分はラウンドしているのですが、フロント部分のラウンド具合はかなり差異があって、洗いざらしタイプはほとんどフラット(まっすぐ)に見えます。
この2つのタイプ、着比べると、全体的なシルエットや生地感の他にもこの2点が気になりますね。
好みで選んで良いとは思うのですが、私は洗いざらしタイプの方がオススメ。
以前より生地は薄くなったと思いますが、アイロンをかければピシッとした感じでも着れるでしょうし、この春から大学生でとにかくシャツの数が欲しい!なんて人にも勧めたいですね。
その他無印良品のシャツに関してはこちらの記事で少し書いています。
半袖カットソーは昨年の大ヒットアイテムがナシ…代役はあるか?
昨年、歴代無印良品のアイテムの中でも個人的に1、2を争うヒットだった「オーガニックコットン天竺ボーダーTシャツ」。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738038672
カットソーの重要な要素である、生地感、首元、シルエット。
値段から考えると本当にレベルが高く、かなりオススメの逸品でした。
しかし、今季は、このオーガニックコットン天竺シリーズ自体が展開ナシ…。
夏場に出してくれると良いのですが、昨年は冬場から長袖の同シリーズカットソーが出ていて、その流れで半袖、だったので、今年のリリースは望み薄なんじゃないかなあ…。
なんでだ~…。
これは本当に謎。
これ比較的薄手のタイプのカットソーなので、決して耐久性に優れているというわけではないんです。
だから今年もこれを補給したかったっていう人多いんじゃないかなあ…。
薄手の、ボーダーカットソーなら、今年はユニクロUの物がオススメです。
出典 www.uniqlo.com/jp/store/goods/192788-69
無印良品でも、ユニクロでもどこでも良いので、安価なカットソーにオススメ出来る物があると良いですよね。
カットソーはメンズの軸となるアイテムにして、基本的には消耗品に当たる物ですから。
無印良品ではないのか?と言うと、半袖では昨年オススメしたオーガニックコットン天竺ボーダーTシャツほどの物はありません。
そんな中でも、オーガニックコットン太番手クルーネック半袖Tシャツが、唯一買っても良いと思えるものですね。
オーガニックコットン太番手クルーネック半袖Tシャツ
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738576556
こちらは、これ自体そこまで厚手というわけではないのですが、無印良品やユニクロの同価格帯のカットソーからするとかなり厚手に感じますし、何より生地がかなりガシッと固い質感をしていますね。
これによってシルエットがへなへなっと崩れにくい。
ノームコアの終焉なんて言われてますけど、一般的にはシンプルスタイルへの支持は変わらないと思うので、おそらくこの夏も無地Tシャツ・カットソーを1枚で着るっていうスタイルの人は多いんじゃないかと思います。
これは無地ですが、透けるということはまず無いので、1枚で着るならこれが良いでしょう。
正直5000円くらいのつまらないカットソーならこれの方が十分勝っていると思えるくらいですね。
シンプル故にこれ一枚でどうにかなる…というわけではないのですが、良いボトムスを持っているなら夏の普段着はこれで十分格好いいと思います。
これボーダーバージョンもあるんですが、ボーダーの幅が広くて、素材感的にもかなり子供っぽく見えるので、無地の方がいいでしょうね。
ちなみにMUJI Laboの方で2枚組パックTが2種出ていますが、どちらのタイプも薄手で1枚で着るのは頼りなく、またシャツのインナー等にもしにくい首元をしているため、あまりオススメ出来ません。
今季他にも数枚半袖Tシャツを買ってみたのですが、あまりオススメしたいと思えるものはなかったですね。
無印良品やユニクロは、たしかに安い。
でも、だからこそ厳しい目を持っていないと無駄な物を買ってしまいがちなんです。
最悪部屋着にすれば良いや、みたいな。
ただ、どれだけ安くても、「無駄な物を買ってしまったなあ」っていう気持ちは結構なストレスになるんですよね。
それなら思い切り高い物でも自分が納得した物の方が精神衛生上良いと思っていて。
だからなるべくユニクロや無印良品こそ安定感のある物をオススメしたいと思っているんですよね。
長袖・七分袖なら厚手のボートネックをオススメ
昨年秋に登場した「オーガニックコットン太番手長袖Tシャツ」。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738282778
これは無印良品でも根強い人気を誇るフレンチボーダーシャツの無地版です。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738282365?searchno=10
春はこのボーダー版でも良いんですけど、ボーダーのバスクシャツは別に紹介したいなあと思っている物があるのでこっちは無地で笑
(追記 紹介しようと思っていた別ブランドのボーダーバスクシャツは、商品化が中止となってしまいました…)
昨秋から使っているんですが、こちらは消耗品というよりも何回使ってもへこたれない頑強さが魅力。
ボートネックと、スリットの入ったディテールなども良いですね。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738282778#&gid=1&pid=6
私は昨年からは、ちょっと厚手で、ガシッと固い質感のあるカットソーを推しています。
厚手で固めの生地は、シルエットをシャープに見せてくれますし、安い薄手のカットソーが増えた昨今、分かりやすく付加価値を感じられるアイテム群だと思っています。
上位ブランドにあるような「厚手ながら滑らか」な着心地は流石に無いんですが、シルエットや見た目の質感はなかなかのものです。
ちょっと高めですが、先ほど言ったように1シーズンでダメになるようなカットソーではないので。
オーガニックコットン太番手長袖Tシャツ
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738575368?searchno=30
昨年秋に発売した物は現在はLサイズ以外は完売、現行品は上記のもので、おそらく昨年発売の物と同一の物だと思います。
無印ってそのへんがちょっとわかりにくいですよね。
脱いで1枚でもサマになる、アウターのインナーとしてオススメなのですが、これからの季節1枚で着るならば七分袖でも良いかもしれません。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738605560?rank=4
その場合、タンクトップをレイヤードすると奥行きが出てぐっと良くなりますよ。
ちなみにこのシリーズ、ちょっと大きめを買うようにこころがけて下さい。
もともとそんなに大きな作りではないのと、生地が固いので小さめだとかなり窮屈に感じるはずです。
例えば無印のシャツをSサイズで買う人がこれもSサイズで買うと相当小さく感じるはずです。
今はカットソーをピタピタに着る時代でもないので。
もう一つは、ホワイトはちょっと生成りというかほんの少しベージュがかっていて真っ白ではないということに注意ですね。
パーカーは相変わらず安定の出来、羽織りとして大活躍しそう
昨秋からリニューアルされた「ムラ糸裏毛ダブルジップパーカー」。
今シーズンも継続です。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738612544
こちらも生地がガシッとしていて、ボディーの落ち感がシャープに見えるんですよね。
アームホールも細め。
スウェットパーカって「ふんわり」したイメージだと思うんですが、こちらはシャープです。
無印良品の「ちょっとこなれた古着っぽい雰囲気」って良く出るときと、悪く出るときがあるんですが、これは良い方に出ていると思いますね。
あんまりパーカーって新品感が無い方が良いと思うんです。
前も書きましたが、これは中にカットソーだけ、の方がシルエットが綺麗に出せます。
シャツなどを着込んでしまうと、着心地は悪いと思いますし、着膨れするおそれもありますね。
ナル男の見たMUJI Labo、どうだった?
今期の無印良品を語るなら、避けては通れない「MUJI Labo(ムジラボ)」。
元々ムジラボは、ごく一部店舗で無印良品の実験的商品をリリースする形で細々と続いてきた別ラインだったのですが、この春から大体的にリニューアル。
隙間がないほどにぎっしりと服が並んだクローゼットよりも、自分の生活に寄りそう、ほんとうに必要なものを数点だけ、ゆとりをもってしまっているクローゼットに豊かさを感じます。服は本来、たくさん持つ必要はないのかもしれません。飾り立てるファッションから距離を置いた、実験室。ここから、将来の無印良品のベーシックが生まれます。
と究極のシンプル・ミニマリズムを謳い、デザイナーに前述の「N.HOOLYWOOD(エヌハリウッド)」の尾花氏を迎えて大体的にリスタートした新生MUJI Labo。
各月にごく少数の数点のみリリースして、本当に必要なアイテムだけ揃えるというコンセプト。
この新生MUJI Laboは、先行販売から各月のアイテムリリースまで見てきたのですが…。
個別に記事も起こそうかと思ったのですが、なんせアイテムにクセがあり過ぎる。
特にサイジングの面で無印良品の通常ラインからはかけ離れていて(元々ムジラボって大きめサイズだったんですけどね)、一体どんな人を想定して作っているんだろう?
というアイテムもチラホラ…。
本当に「実験」だったんだなあと。
でもおそらくここから将来の無印良品のベーシックってほとんど生まれないと思うんだよなあ…。
かなり強気の価格設定なこともあって、これなら「どうしても無印良品がいい」「無印良品が大好き」という人以外はセレクトショップのオリジナル品を買ったほうが、幅広く選べるし、良いものが見つかると思います。
ユニクロの「ユニクロルメール」でもないし、想像し、期待していた「究極のシンプル・ミニマリズム」を体現したコレクションでは無かったですね。
ただ最初に提示されたコンセプトは、本当に好きですね。
私は最初にそのコンセプトを見た時に、前述のN.HOOLYWOOD(エヌハリウッド)のアンダーウェアを中心としたライン「UNDER SUMMIT WEAR」を思い出しました。
出典 ttp://keeeeen.com/archives/1596
UNDER SUMMIT WEARはセレクトショップやデパートの片隅でこのような小さいスペースで展開されていることがあるのですが、独特の雰囲気があって惹かれるんですよね。
生成りホワイトやグレーの無地カットソーに、白シャツといった本当にシンプルでミニマルなコレクションを特製のボックスに入れて売っているんです。
小さいスペースながら、世界観がしっかりしているから、引き込まれるし、商品も魅力的に映る。
このブランドの世界観がすごく好きで、前述のMUJI Laboのコンセプトを聞いた時にバーっとこのことを思い出したんですが、残念ながら私の思っていた世界観ではなかったのかなと。
ただこういうブランド展開をしていくべきブランドって多いと思うんですよ。
もう幅広く、あれもこれもと欲張った展開をしても、お客さんの方が付いてこなくなっているし、ファッションって拡散より収束に向かっているように思いますし。
ただ、まだ本当の意味でMUJI Laboが言うような上質なシンプル・ミニマルなアイテムだけで構成されたブランドっていうのは無いと思うのでまだまだそこで勝負出来るとは思うんですけどね。
「シンプル」「ミニマル」の解釈は、人それぞれあって、かつ難しい概念だとは思うのですが、各々が思う本当にシンプルでミニマルなワードローブを完成させることを目指して、このブログを書いていきたいと思います。
まだMUJI Laboでも数点、見れていないアイテムがあるので、それらが良かったら追記したいとは思います。
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