たかがロンT、されどロンT…今年コスパ・ロンTはユニクロUより無印の方が使いやすいかも?
今週末、関東地方は一気に暖かくなりました。
3月12日の東京は21.8°と、例年に比べてかなり高い気温でした。
これって、ロンTにライトアウターで調度良いくらいなんですよね。
(何なら日中はアウター要らないレベル。)
流石に脱いだときに半袖Tシャツでは、季節感がちょっと…となるのでロンTが欲しいところ。
そして、コスパに優れたアイテムと言えばユニクロか無印良品。
流石にロンTで1万~2万円のブランド品をホイホイ買える、という人は少ないと思うのです。
アウターは良いもの買ったほうが良いよ、という人は割と居ます。
一方でロンTは良いもの買ったほうが良いよ、はあまり言わない。
実際お値段は安くとも、それなりに見えてしまうこと多いですから。
ユニクロのロンTでは、ユニクロUラインの「クルーネックT」がベストセラーです。
21SSシーズン ユニクロU クルーネックT 56 OLIVE
毎年カラーラインナップが変わりますが、今年に関しては56 OLIVEというカラーが一番使いやすいかなと思います(同じくグリーン系統の57 OLIVEという色もあるので注意!)。
ユニクロのクルーネックTは、かなり地厚で固く、ハリ感が強いので、決して着心地が良いとは言えませんが、
その分一枚で着てもそれなりに見えてくれるのが良いですね。
ソデ先にリブがあるので、トレンド感を出すためにサイズアップして大きく着たとしても、そこまで持て余すことがありません。
この56 OLIVEは万能なカラーとは少し言い難く、春らしいベージュ系のカラーとは絶望的に合わないことがあります。
また地厚なため、カーディガンなどと合わせると、着ぶくれとまでは行きませんが、カーディガンが自身のシルエットを発揮する力を弱めてしまいます。
何かロンTの色味だけが押し出されているような、ロンTだけが目立ってしまっているような…そんな印象に。
そういう場合は、あまり「色合わせが上手くいっている」とは言い難いでしょう。
こういう組み合わせはあまりオススメしないかな…。
やはり地厚であることを活かして、シンプルにコートなどアウターのインナーにしてしまうのが一番良さが活かせると思います。
この色はダークネイビーなどが一番合いますね。
撮影した時期がまだまだ寒かった時期なのでウールのコートと合わせていますが、もう流石にウールコートはしばらくお休みの時期ですね…。
ベージュ系でも絶対に会わない、ということではなく、ちょっと古着っぽい生地のコートなんかには合ったりします。
スーピマコットンTなどと違って、下着っぽさはなく、またつややかでツルッとした生地感ではないので、こういった古着っぽさのあるアイテムと相性が良いですね。
それだけに、少し色合わせについては慎重に考えないと、野暮ったさばかりが強調されることになってしまうかもしれません。
基準としては、ロンTの色味だけが押し出されているような、ロンTだけが目立ってしまっているような状態になっていないか?を見てください。
実は洋服は何色と何色は合わない、などということはまず無くて、それぞれの微妙な色味や生地感にも左右されるので。
大まかな色どうしの相性はもちろん把握しておくべきですが、ケースバイケースに考えていくしかないんですよね…。
さて、ユニクロUのロンTと言えば、昨年21SSシーズンに発売されていた33 KHAKIというカラーはもう後にも先にも最高傑作と言えるカラーリングでした。
21SSシーズン ユニクロU クルーネックT 33 KHAKI
※現在は入手不可
濃過ぎず淡過ぎずの、グレーとベージュを混ぜたようなグレージュカラー。
単体でも魅力的なカラーリングでしたし、また、それこそ何にでも合ってしまうような色合わせの万能さも魅力でした。
正直、今季ユニクロUクルーネックTの57 OLIVEは、昨年の33 KHAKIと比較すると、かなり劣るという印象…。
うーん、ちょっと57 OLIVEは、昨年の33 KHAKIほどには推せません。
今年はごく標準的なユニクロUのクルーネックのカラーという感じで。
それくらい良かったので、今季も33 KHAKI的なカラー欲しかったのですが…。
ただ「存在しないものは買えない」というのが世の中というもの。
こういったシーズンカラーの変更による一喜一憂がまたファッションの楽しみでもあります。
だからこそ代わりに何か違うものを探したり、ユーザー側も変わっていくわけですから。
今季もしコスパTシャツで、このユニクロU21SS 33 KHAKIに近いと言えるアイテムが欲しいという場合、実は無印良品にあります。
無印良品 太番手天竺編みポケット付長袖Tシャツ
それが無印良品通常ラインの「太番手天竺編みポケット付長袖Tシャツ」。
このアイテム、ディテール面でかなりユニクロUのクルーネックTに近くて、写真で判別するのがかなり困難です…。
ポケットの形が、微妙に違うのです(ユニクロUはポケットがベース型、無印はスクエア)。
生地感はかなり異なっており、地厚でハリ感を強く感じるユニクロUに対して、無印はかなりくったりとしたもの。
新品段階から、もう何回か着たような風合いですね。
生地が身体から離れていくような感覚のユニクロクルーネックに対して、身体に寄り添ってくる感覚があります。
だから、どうしてもシワになりやすい。
いちいちこのシワをぴっちり伸ばして着る、というよりは、このちょっとシワ感のある感じ、で着る方が良いでしょう。
こちらのほうが、ユニクロUのクルーネックTと比べると、上に羽織ったもののシルエットを崩しづらいですね。
正直Tシャツ単体としての出来、満足感などは昨年のユニクロクルーネックT 33 KHAKIには及ばないものの、現状2000円で買えるロンTとしてはトップクラスに使いやすいと思います。
グレージュはその色味は様々で、グレー寄りかベージュ寄りか、どうしても分かれますが、ブラウンやネイビー、暖かい色味と冷たい色味の代表的なカラーと「遠からず近からず」な関係を築けます。
白や黒などのモノトーンカラーとはまた違った意味合いでマルチに使えるので、こういうものがあると「うわ!今日何着よう!?」となることが少なくて済みますよ。
ちなみに着用感、実際に着て感じる感覚は大分違うのですが、見た目的なサイズ感はユニクロUクルーネックと無印太番手天竺編みTシャツはかなり近しいものがあります。
同じサイズで良いでしょう。
この無印通常ラインのロンTに良い影響を与えているのでは?と思うのが、Mujilabo(ムジラボ)の存在。
21AWシーズン 超長綿天竺編みクルーネック長袖Tシャツ
身幅はワイド、かつドロップショルダーで、トレンド感があり、一枚で着てもサマになるカットソー。
超長綿を贅沢に使った肌触りはかなり良くて、ブランド品と同等、などとは言いませんが良いTシャツのそれを十分味わえますよ。
4000円と、通常ラインの2倍のお値段するわけですが、それでもかなり納得感があります。
このアイテムはムジラボでも定番のシリーズでしたが、昨年はカラーもすごかった。
フェードベージュは、ライトグレーといった色味でしたが、これがまた使いやすい。
ライトグレーではあるものの、ベージュの柔らかさも微かにあり、グレージュとはまた違った、様々な色と親和性が高かったですね。
この超長綿クルーネックTフェードベージュ、昨年秋の発売ということもあり、既にオンラインストアでも完売扱いではありますが、本当に稀に店頭で見かけることがあります。
つい先日も、フェードベージュのL-XLがあって、あるんだ…と思ってしまいました。
もちろん探してみてとは言えないレベルですが、もし見かけたらラッキーですよ。